第三十六話:リハビリ病院の仲間達2


 神奈川リハビリ病院は、医者の紹介のみで一般診療をしていない
事もあり、仕事のしやすい病院だった。

 特に、ちょっと変わり者の羽田医師とは馬が合い、
親しくしてもらい、仕事にも貢献していただいた。

 また違う大学出身の向田医師とも非常に親しくしていただいた。
 彼の情報は気むずかしく入り込みにくいとの事で我が社でも、
親しくしている者が一人もいないという難しい医師だった。 
 しかし北島の性格も、ちょっと変わっている所があるのか、
こういった個性的な性格の先生に好まれる傾向があるのかも知れない。

 それらを生かして、業績も、以前の数倍に伸ばす事ができた。
 仕事も好調で昨年の新人賞に続き今年は業績で全国表彰の栄誉に
 輝いたのであった。


こんな人生で最も好調な時に意外な事が
起こるのが常である。

北島も例外ではなかった。それは年末の新潟への転勤辞令。
これには納得いかず営業所長に何故ですかと抗議した。
すると君の実績が評価され欲しがる営業所が多くなったの、
だから栄誉だと思うべきだと反論された。

これは後でわかった事だが札幌営業所から強烈なオファー
があった様であった。

しかし新婚早々、可愛そうだからと営業所長の判断で、
お誘いのあった中で、一番近い新潟にしてくれたそうだ。

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