79話:サリー先生と別れのキス1

 今年の営業所の忘年会は松本城の近くの「しづか」で一次会、
二次会はスナック中町、ゆかりママの所へ行った。
 ここまでは例年通りたっだのだが、そこへ珍客が現れたのだ。
 その珍客とは英会話教室のサリー先生だった。





 何でも今年いっぱいでカナダに帰るので、その挨拶に来た。
  それを知ったゆかりママが気を利かして呼んだ様だ。
 そして北島が会社の仲間にサリーを簡単に紹介した。
 しんみりとした送別会にしたくないので陽気に
飲んで歌って大宴会となった。

 また、いつもの様にサリーは、かなり飲んで上機嫌だった。
 ついに北島の事を英会話学校でのニックネーム、ミスター・ノーと
呼び始めた。英会話教室でサリー先生が生徒に意見を聞くと日本人の
生徒はYesと最初に言ってから話し始めるの人が多かった。
 しかし北島はつむじ曲がりで最初にNoと言ってから話を始めるので、
ついたあだ名が「ミスター・ノー」
 サリーの北島への第一印象は奇妙な日本のサラリーマンだと
映ったらしい。
 しかし親しくになるにつれ、率直にものを言う頼れるお兄さんに
なったそうだ。

 そしてサリーが祖国、カナダに帰る理由を聞くとサリーの恋人が
監獄から出所してくるからだと言う。
 詳しく聞くと喧嘩で怪我させた相手が、よく調べてみたところ、
お尋ね者で更に相手の方が先に殴ってきたことが判明したらしい。
 そのためサリーの恋人の懲役五年が一年に短縮されたそうだ。

 サリーは、自分自身を、ちょっと前まで中国人、韓国人、
日本人の区別もできない様なカナダ人だったと言った。
 しかし日本に来て、日本が先進国である理由が日本人と接して
良くわかっとの言った。勤勉で人に優しい良い人ばかりだと
言ってくれた。
 サリーのスピーチは、とても面白かった。

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