72話:レ線写真をコンピュターに取り込む実験1

 

 中信大学を含め大学系の病院でも中信大メディカル・パソコンクラブの
メンバーが増え売上に大きく貢献してくれる様になり、
全県的に業績が伸びてきた。


パソコンのフロッピーディスクを久光先生に渡して欲しいという
要請を多くの先生から受ける様になった。

 学会発表の用のスライドを見てもらいチェックしてもらうらしい。
 
 仕事面で、この年は植えた種が芽を出し花開きつつある良い年であり
順調に売上もついてきた。
 
 その後、久光先生からの電話で大至急、教授に会って欲しいのとの
連絡があり急いで医局へ行った。
 教授に、お会いしお話を聞く事になった。

 その内容は白黒のレントゲン写真は二十四階調
(黒白の濃淡程度が非常に細かい)であり、その微妙が違いを
医者は見分けて骨折している場所と程度を見るというのだ。
 それをパソコンにデータとして取り込む事ができるかという質問だった。 もし、それができれば非常に役立つし画像データベースとして
ぜひ使いたいと言った。
 早速調べてきますとお答えして失礼した。NEC、富士通に
問い合わせてみたが、できないとの回答。

 パソコンの販売会社に聞くと理論的には可能ですが多くのメモリーが
必要であり高額になると言い、取り込むとしても、そんな
高性能スキャナーは日本にはないのではないかと言っていた。 

 どうしても試してみたいと言うと心当たりのある所に
聞いてみると約束してくれた。

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