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日野原さん生きていくあなたへ

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 Dr日野原の 20時間に及ぶ、最後のインタビュー  日野原さん生きていくあなたへ 「(死ぬのは)怖いからね、聞くと嫌になるね」 「感謝に満ちた気持ちでキープオンゴーイング」ことし7月、 105歳で 亡くなった日野原重明さんが、亡くなる半年前に残していた言葉です。  生涯現役の医師として活躍し、命の尊さについても積極的に発言してきた 日野原さんの、最後のインタビュー映像が残されていました。  体力が落ち、ほかの仕事は断っていたにもかかわらず、 「これだけはやりたい」と応じたインタビューは、合わせて20時間以上。 みずからの死を前にした日野原さんが命をかけて伝えたかった メッセージには、どんな思いが込められているのでしょうか。  (科学文化部記者 信藤敦子) 20時間に及ぶインタビュー  このインタビューは、日野原重明さんの著書「生きていくあなたへ」 のために行われました。  去年のクリスマスに日野原さんが出版社の担当者に「健康法や実用書ではなく、人生において何が幸せなのかと いう本を書き残しておきたい」 と話したことがきっかけです。  年末からことし1月にかけて、11回にわたって自宅で収録された ということです。  このころ、日野原さんはすでに講演などの仕事を断り、公の場には ほとんど出なくなっていました。  にもかかわらず、このインタビューには1回2時間近くも応じ、 記録された映像は合わせて20時間以上にも及びました。  1月初旬には自宅で転倒して骨にひびが入り、周囲が中止するよう 促しましたが、キャンセルせずに臨みました。 率直に語った『死』への恐怖 インタビューを始めてまもない、ことし1月3日。 「死ぬことは怖いですか?」と聞かれた日野原さんは口元を手で 覆いながら 「怖いからね、聞くと嫌になるね。はっきり言われると恐ろしい」と、 死への恐怖を率直に語っています。 このときのことについて、インタビューを見守っていた日野原さんの次男の妻、眞紀さんは「こういう人でもそうなんだと思って、なんとも言えない気持ちだった」と振り返ります。 医師として1000人を超える患者を看取り、子どもたちにも 「命は巡...