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20話:海津が山陰創造社の社長2(202109-202110)

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 1時間後、依頼していたレンタカーの会社の人が今日、レンタルオフィスを開所するというので何とか7台は決まったのだが、残りの3台は。他の、お客さんに言って納期を延ばしてもらい、こちらを優先させて10台そろえたそうだ。夕方のシャワーと風呂の時間も各社で話し合って、うまくやってみますとの事だった。もし設備で足りない場合は言いますと言った。  その他、各オフィスつ使うポットや、やかん、電子レンジ、珈琲メーカーその他の備品が必要な場合は、各オフィスで揃えてもらう様に言った。2週間して訪問してみると宮城さんが中心となって一つのコミュニティみたいになっていて、うまく運営してると言っていた。ただ、風呂も1回10分までとしたり、便利な生活環境とは言えないかも知れないが、ここで成功して金ができたらもっと高額なオフィスに移れば良いだけさとつぶやいた。  レンタカーも、主に買い出しと、空港、駅の送迎だし、空いてる人間がやる事になっている。現状では何とかなっていますと話してくれた。ここが嫌なら近くのアパートを探して出勤すれば良いだけの事だけだよ笑っていた。このシステムはベンチャー企業を立ち上る若い経営者には、必ずうけると言ってくれた。食う、寝る、風呂に入る事ができ、歓楽街もなく、無駄遣いすることもない効率的な生活で金も貯まりやすい。それにプログラマー同士の 語り合いって、なかなか良いアイディアが生まれてくるんだよと評価してくれた。この事業は、まだまだニーズがあるかも知れないよとアドバイスをくれた。海津は貴重な意見をありがとうと言った。  10月に入り、涼しくなってきてレンタルオフィスも大きな問題もなく順調に滑り出していった。そこでレンタルオフィスへ行き暖房の話を聞くと、畳や、こたつも買いそろえるという会社が多かった。次に大きな灯油用の外タンクを作って欲しいとの要望が出た。費用は各社で支払うというので了解した。屋根付き500L、外タンクを4機で設置工事込みで50万。完成したら支払うのでお願いしたいと言った。その後、石油の定期的な給油を近くのガソリンスタンドに頼んでおいて欲しいと言われ了解した。石油タンクが完成した後、ガソリンスタンドの人を訪問させると言った。また、数日後、海津に宮城さんから電話が入り、三つ叉ガスコンロもう2台、オフィスの備品として設

19話:海津が山陰創造社の社長1(202109-202110)

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 数日後、市長から電話が入り山田さんと共に呼ばれた。市長が海津にレンタルオフィス誘致という大きな仕事を成し遂げたお礼を述べた。そして市長が海津に第三セクタ-の会社の社長になって役所と二人三脚で若い大家族の移住や企業誘致、若者、市民への仕事のづくりなど、まだまだ、やりたいことが多いので、それらをこれからも手伝って欲しいと言われた。更に市から海津君の家賃を社長手当として、この市内にいる間、全額補助すると言ってくれた。市長が、今後、利益を出せる第三セクターとして行政から分離独立した企業として頑張って欲しいと言った。これからも赤字を作らない形で行政と二人三脚で地方創生を推進していって欲しいと言われたので、海津は喜んで了解した。  その後、山田さんと、会社の名前を山陰創造社と命名することを決めた。次に話をレンタルオフィスに戻す事にする。海津は新レンタルオフィスのオープンまで1ヶ月の猶予があるものの納期が間に合わない10台のレンタカーや大型エアコン20台の設置などで困っていた。先日、廃校の改修工事をお願いした会社の池田社長さんに面会をお願いした。今日の午後4時なら面会可能だと言われレンタルオフィスの現状を話し大型エアコン20台の設置の話をすると厳しい話だなと言い、3日、時間をくれ頼んでみるからと引き受けてくれ、お礼を言って失礼した。この件を役場の山田さんにも、電話で話しておいた。4日後、池田社長に電話すると来週中に大型エアコン20台を用意できると言った。  次はレンタカーについて山田さんと手分けしてしらみつぶしに電話で話して可能性のありそうな所を訪問して話をまとめる事にした。 長期契約で月5万4千円でリースできるレンタカーは10台しか見つからず20室の人達に、うまく利用時間を調整して使う様にお願いするしかない。納期は10日間欲しいと言われ了解した。 レンタルオフィスのオープン5日前に全車がそろった。1日がかりで最終点検を行った。オープン当日はインターネット関連業者、建築業者、電気工事会社から1人ずつ専門家を呼んで不測の事態に備える事にした。  入所当日、入所者には、空港バスとタクシーでレンタルオフィスまで来てもらうよう連絡しておいた。現地で待機して待っていると12時過ぎに20社120人が到着し、各部屋で、パソコンを設置し、ネットを開始した。イン

18話:オフィスの体験入所(202109)

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   電気、ガス、水道は自由に使って良いのですねと言うので、費用は、請求額を人数割りして均等に払っていただきますと答えた。病院、警察、消防署の電話番号と市内の地図、それに特急列車、飛行機、バスの時刻表も欲しいと言われたので作成を約束した。海津が道の駅の駅長も兼務しているので少ししたら10人分の夕食と明日の朝食の弁当を冷蔵庫に用意しておきますので電子レンジで温めて食べて下さいねと言った。宮城さんがまた気づいた所があったら帰る迄に連絡するよと言ってくれた。念のため役所と海津と山田さんの電話番号をお知らせした。もし何かあったら携帯へ電話下さいと伝えた。そして挨拶して失礼した。  翌日は7時に中学校へ行き宮城さんと他の9人を海津のワンボックスカーと役場の山田さんの運転のワゴンにのせて YG空港へお送りした。宮城さんが、車中で契約する事に決めたので宜しくと言われた。詳細はまたメールで送りますと宮城さんから言われた。宮城さん訪問した時の話をPR用の記事として利用して良いですかというと了解してくれた。早速記事を書いて宮城さんに送りますので目を通して問題なければ、今週末に体験入所が終わった後に役所のHPに記載させていただきますと言った。  出発時間になったので空港でみなさんと握手をしてお別れした。今日中に残りの寝具の搬入をを急ぐように指示した。その後、役場へ行って契約が取れたことを伝えた。市長が大喜びをしてくれた。翌日、山田さんが昨日の資料を作成してくれたので海津が預かった。今日の体験入所の方は14社で14人では11時半に到着するので山田さんが迎えに行く事になった。海津は道の駅に顔を出してから中学校へ昼過ぎに行く事にした。  道の駅に行き話を聞くと特に問題ないようであった。またレンタルオフィスにいるから何かあったら連絡欲しいと伝えて出かけた。着いて、飛行機、特急、バスの時刻表と警察、病院、消防署の地図とその他の連絡先の電話番号と注意事項をかいたものを目立つところに置いた。  少しして山田さんと体験入所の4社で4人が到着した。山田さんがオフィスと寝室を説明した。昨日と同じように説明して回った。インターネットが使える確認をした後、回収したトイレ、風呂、シャワーを確認して貰った。昼飯は食べてきたというので、夕飯と明朝のおにぎりセット

17話:工事費用とパンフ作り3(202106-202107)

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 その後、1階のトイレと風呂を見て回った。特に問題なさそうだが、 2階から1階の風呂に行くのがちょっと大変かもしれないと言ったが、若い連中だから、まー何とかなるさと宮城さんが言った。まだレンタカーが用意できてないが、校舎入口の横に月額5万4千円の実費で10台用意する予定だと説明した。  宮城さんが冬はどの位の雪が積もるのか聞いてきた。海に近いのでふっても20cm迄かなと言った。しかし湿り気が多い雪なので昼間にはとけると言い、最低気温は-5℃程度で、この10年でも-10℃まで言った事はないと言った。しかし冬はファンヒータが必要でしょうと正直に言った。ファンヒータは用意しないので、冬場に、各社で用意して下さいと言った。ただ石油の配達は、こちらで手配しますから、石油代を会社で実費支払いでやって欲しいと言った。ソファーやテレビ、マット、畳なども入れて良いのですかと質問があったので、退去時に撤去してもらえれば、大丈夫ですと答えた。防災上の理由で石油ストーブは駄目ですが、それ以外の暖房装置はOKと言った。冷蔵庫も大丈夫です。  水は、一階にある水飲み場を利用して下さい。また一階に三つ口のガスコンロを3つ置いてありますので、お湯を沸かして、各社でポットを用意して珈琲、紅茶、お茶を飲んでいただけますと言った。3つでは少ないので、もう一つ増やしてと言われたので了解した。それらの備品は各社負担で持ち込んで下さいと言った。布団や毛布も会社で用意するのですかと聞かれたので、そうですと言った。手配を代行することはできるので、必要な時は事前に申しつけていただければ入居前にベッドの上に設置しておき、その後、入居される会社に請求しますと答えた。それらのことも含めて、詳しい説明を書いた案内書があった方が良いと言われたので作成する事にした。  徒歩5分の所にバスの停留所があり、駅、駅前商店街、病院へ行けますよと紹介した。時刻表も説明書に書いておいて欲しいと言われた。水回りの見たいというのでシャワー、風呂のお湯、水洗便所と水道などを点検してもらった。2階の水道の水圧が弱いので、強めて欲しいと言われ、早急に処置してくれる様に業者に伝える事を約束した。  体験入所の時にベッドに布団、毛布がないと困ると宮城さんに言われたので、早速、6セット、車で買ってくる事に

16話:工事費用とパンフ作り2(202106-202107)

 また道の駅の仕事に戻ると、まだ夏場に向けての20名のアルバイト・パート増員のめどが立っていなかった。現在で12名まで集まったがあと8名足らない。そこで農協に頼んで農家で暇のある人に手伝ってもらえるように連絡してもらった。その翌日から連絡が入り、毎日ではないが10名が来てもらえることになった。これで夏休みは、何とかなりそうだ。  ただ、アルバイトのシフト管理者が日程と人員の配置に頭を痛めていた。売上金額は順調で目標超過の日が続いた。このまま行けば、年間7千万円が射程に入ってきた。数日後から学校の夏休みと共に、行楽シーズンが始まる。中学校の改修工事の方は、あと数日で終わると連絡が入った。現場を見に行くとトイレも新しくなり風呂とシャワーも新しいものが入った。明日に完成すると言われた。そこでベッドや椅子、机の搬入と電源の調整を明後日に行う事で良いか、現場監督に聞くと大丈夫と言われたので連絡した。今週の金曜日についに完成させて8月から体験入所可能にしようと考えた。それにはエアコンを取り付けなければならない。  そこで山田さんに電器屋の知り合いに、とりあえず、数カ所だけでも先に取り付けるように頼んでくれる様に海津が要請した。今週金曜に完成を確認して、体験入所の受付をする事にした。その金曜日がやってきて、山田さんとともに学校を見に言った。間仕切りもできて、ぴかぴかとは言えないが十分に使えそうであった。そこで役所に連絡して体験入所希望をとるように指示した。翌日に、役場からの連絡で15団体から体験入所の希望があったと連絡があった。そこで山田さんから呼ばれて役場に行き、手分けして体験入所に日程表を組むことになった。体験希望の団体は、全てが1日体験だ。そこで、日程表で15団体で入所体験希望日と来られない日を確認した。  とりあえず、2つの教室にエアコンを設置して体験入所をする事にした。この話を横浜の宮城さんに事情を話した所、仲間12名、12社で2室を使う事で了解いただいた。つまり、各社の代表 1名ずつ計6名で1教室を体験してもらう事である。これで1週間で体験希望の全社が体験できる事になった。早速、翌週の月曜日、宮城さんを含め12社の代表者12人で来ると連絡があったので、海津のワンボックスカーと山田さんが役場の中型マイクロバスでYG空港に迎えに行く事にした。空港

15話:工事費用とパンフ作り1(202106-202107)

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   その晩に山田さんから明日、役場で廃校の中学校の改修工事費用の計算をしたいので時間を空けといてくれと言われ、夜9時半に迎え行くというので了解した。ノートパソコンを持参で10時から計算を始めた。オフィス代10万円、アパート代16万円で合計26万千円、廃校の中学校二階建てで24教室あるのが20教室を使うとして月間520万円、年間6240万円の収入となる。 20部屋、1部屋、6人として二段ベッドが60、オフィス机120が必要となる。改修費500万円、トイレ水飲場100万円、風呂100万円、光回線の引込費用50万円、修繕費500万円と二段ベッド(60個)120万円、机と椅子で(120個)120万円、間仕切り100万円、エアコン代400万円、ガスコンロ10万円で合計2000万円の初期費用であり3.5ヶ月で回収できる。  食事は必要があれば業者に3食とも配達してもらう。管理人が常時2人必要となる。これで十分やっていけると言う事になった。幸運な事に地元に家具工場があるのでほぼ原価で2段ベッドとオフィス机、間仕切りが手に入る。数日後、建築業者から塗装と修理必要箇所の写真とトイレの改修と風呂に箇所設置で200万円の見積書が届いた。池田社長から、追伸で材料費だけで手間賃なしの料金と書いてあったのには笑った。  工事予定期間は5週間と書いてあった。そこにも、但し書きがあり、暇なシーズン全力で工事に当たった場合と書いてあった。実にユーモアのわかる池田社長に海津は感謝した。翌日から詳細のパンフレット作り始め、現状の中学の写真と教室の写真を撮り、教室の縦、横、高さを計測した。翌日、早速、その作業を終えて、横浜のベンチャ企業の宮城社長に電話してメールで現状の写真送るので、教室の広さから簡易なオフィスデスクと2段ベッドをいれた所をCADで図面にしてにして欲しいとお願いした。宮城さんが、随分強引だねといったが、すぐ見取り図を送ってくれた。  現状の写真と見取り図と値段表。1教室を間仕切って2つの部屋にして6人用事務所。オフィスと10、アパート16の合計26万円/月、現状の教室の写真と完成予想見取り図と値段表をつけたものを120部、コピーして要望のあった所に送った。入居希望の欄には(体験して問題なければ入居希望)(入居希望)のどちらかに丸をつけて、役場の