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61話:松本で借家を探す2

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  大型のファンヒーターを一台買い家へ持ってきた。   大家さんが来てくれ家の風呂トイレ、その他の使い方を教えてくれた。  翌朝は冷え込んで朝起きてダイニングキッチンで料理を はじめた女房が寒い寒いの連発だった。  ファンヒーターをそばに置いても足だけ熱いが上半身が寒いと 厚手のセーターを着て、何とか寒さをしのいだ。  昨晩も寒く特に早朝は新潟より確実に寒い気がする。  そこで翌日からファンヒーターを二台、女房の左右に置いて稼働した。  これでやっと早く部屋全体が暖まる様になった。  しかし十二畳ほどのダイニングキッチンに冬場は全員集合 という事になりそうだった。  そこでテレビも移動し、広い五LDKの借家を借りた意味がない。 寝室とダイニングキッチンで過ごす事になりそうだ。 引越が完了して小学校と幼稚園の手配を終えた。

60話:松本で借家を探す1

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 転勤のため松本での借家捜しを始めたが、なかなか大きい家が 見つからず困っていた。     三DK以上で倉庫があって中信大学から近い物件を希望していた。  ここ松本では二DKマンション迄の物件が多い様だ。  当社担当の不動産屋さんに良い物件があれば電話して くれる様に手配した。  数日後、電話があり酒屋さん息子さんの家が息子さんが マンションに移るので大きな貸家が出そうだと言ってきた。  二階建て五LDK築二十五年、屋内ガレージつきで家賃月に十万 円。  今日午後三時に、その借家を見にいった。  そこへ着くと中信大学病院まで徒歩十~十五分と理想的な所で 家の大きさも十分。  翌日大家さんと面会して挨拶し会社契約で屋外の駐車場込みで月、 十一万円で借りる契約を結んだ。  引越は一ヶ月後と言う事で決定。  ただダイニングキッチンが北側で寒いのが難点だが、 その他は問題なしだった。  五月初め八トン車一台で引越してきた。  家族はパジェロで近くの温泉宿に泊まり翌日、 北島と女房で荷物の搬入の指示をした。  一日がかりで家財の搬入が終わった 。

59話:長野県松本市への転勤2

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   また仕事する上で長野が新潟と違う点は、よそ者に対して 厳しいと 聞いた。  それは、その後仕事をする上で非常にやっかいな問題として のしかかってくる事になる。  考えてみると新潟は長い間、上杉家が治めており戦も 新潟県内では少なかった様だ。  そのためか人を信用してくれるやさしい気風があった様に思える。  対して長野県は川中島の戦いで御存知の通り越後の上杉と甲斐の 武田の激しい闘いが続き、よそ者を信用しない気質になった様だ。  うかつに信用して裏切られた歴史があるのではないかと推測する。  言い訳の様に聞こえるかもしれないが市場開拓に時間がかかる原因の 様に思えてしかたがない。  また長野から大学病院のある松本に移動する時に感じたのだが 筑北村から明科トンネル当たりで日本海側の気候から太平洋側の 気候に変わる様な気がする。  それというのは冬場、長野方面から明科を過ぎると、 寒いけれど雪が少なくなる。  トンネルを過ぎると、そこは雪国だった、あの情景に似ている。

58話:長野県松本市への転勤1

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 新潟から長野県松本市への転勤の社命が出てから担当交代の方法 について具体的な検討を始めた。  その結果、県境に近い十日町で夕方の仕事を終えて、その日のうちに 長野県飯山市へ入り宿泊し翌朝、長野経由で松本へ移動して 担当交代をする事にした。  若いからできる事で仕事を終えての移動は強行軍だ。  四月初旬に担当交代が始まり走行距離一万キロを超える月が増えてきた。 長野県は、一年先輩の南信担当の吉川君と、三年後輩の北信地区 担当の清水君と北島の三人。  長野県での北島の担当地区は松本市を中心に上田、佐久と山間部を担当。  最初、長野の冬は新潟に似ており安心した。しかし、 いくつか違う点も あった。新潟では地下水をくみ上げて融雪パイプを通して流していたが、 長野県内ではそれは見られなかった。多分、気温が低くて、凍ってしまうのだろうと推測できた。  長野では旨いそば屋が多くリンゴをはじめ、ぶどう、もも、なし、 など果物がおいしかった。 それに高原や湖、観光地も多く温泉もあり非常に良かった。

57話:長岡でのアバンチュール2

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  ごめんと言うと名刺をちょうだいと言われ名刺を渡すと彼女が そこにあった紙ナプキンに彼女の連絡先を書いて渡してくれた。  彼女が転勤後の移動先を連絡してよと強い口調で言ったので、 わかったと答えた。  また栄子が旅行で長野へ行くかもしれないからねと 含み笑いを浮かべて話した。  食べ終わって早苗が眠くなったので、お先に失礼しますと言うので 送ろうとすると大丈夫、近いから自分で帰れると言った。  その後、栄子は学校時代の話、歌の話、雪国の生活の話など堰を 切った様に話し始めた。  そこで北島がビールを出してきて、また飲みはじめた。  彼女は笑わないで聞いてよね、実は小さい頃いつか白馬の王子様が 目の前に現れて彼女を救ってくれる話が好きで何度も繰り返し その本を読んだんだと懐かしそうに話してくれた。  その後うまいウイスキーあるから飲もうと言い氷を冷蔵庫から出し 水割りにして飲み始めた。  そして一時を過ぎた頃、彼女が酔っ払ってきて今晩は、 このまま 帰りたくないと言うのでホテルの部屋で 長岡の最後の夜を惜しむ様に情熱的な夜を過ごした。  まだ二十代の娘は初めてだったが肌のはりきめの細かさが全く違った。  それが余計に、その気にさせるのだった。冬の雪国の寂しい夜は 男も女も、ぬくもりが恋しいと言う気持ちはわかる。  ましてや自分が好きだと思った人ならこうなるのも 良く理解できる気がした。  早朝、彼女はスッキリした感じで、ありがとうと言って颯爽と 立ち去っていった。  その翌週、新潟営業所の送別会の時が来て仲間と別れる事なった。   これがサラリーマンの宿命だと強く感じる北島だった。  特にスナックあゆみのママが、別れ際に、北島に言った、 あんたは「女に気をつけろ」の言葉が胸に突き刺さった。

56話:長岡でのアバンチュール1

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  佐藤君は半分寝ていた。  店を出て佐藤君がホテルに帰りましょうと言ってきた。 しかし栄子さんが少し疲れたからコーヒーでも飲みたいなと 言うので北島達が泊まるのホテルのスナックが夜遅くまで やっているので行く事にした。  ホテルに着いて佐藤君が、ごめんなさい眠いので失礼しますと 部屋へ上がってしまった。  コーヒーとケーキのセットを頼んで話し込んだ。  早苗さんが北島さんて歌もうまいし踊りも上手で女の子に もてるでしょうと笑いながら話した。  いや、それもこれも仕事の為に覚えたんですよと答えた。  仕事の事を聞かれ話すと医療系の営業さんですか、 通りで歌や踊りが上手な訳だと笑っていた。  北島が、いや彼女達の方こそ歌がうまいし踊れるし、 もてるんじゃないと言うとそんな事ないよ。  ここらでは不良の娘じゃないかと、むしろ白い目で 見られる位ですよと言っていた。  いやすごいよ北島もいろんな若い人にあったが、 こんなにのりの 良い女の子たちに会ったのは新潟に来て初めてだよと言った。  静かだった栄子が、おもむろに、それならまた遊びに来てよと言った。  いや実は、今日、北島自身の送別会なんだよと話した。  また長野へ転勤なんだというと急に不機嫌になって、そーなの。  それなら今日が最初で最後なのと、ちょっと怒ったような目で言った。

55話:長岡での大送別会3

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 そこで栄子さんに今、興味持っている歌手や歌を聴くと 特に声のきれいな人が好きだと言っていた。  最近はオリビア・ニュートンジョンが好きたと言ったので 何か歌ってというとカントリーロードを歌ってくれた。 これも非常に感動的な歌い方で上手だった。  北島はお返しにサイモンとガーファンクルの 「コンドルは飛んでいく」を 歌った。  彼女は「そよ風の誘惑」で返してきた。  そこで、また「ボクサー」で対抗した。  佐藤君はというと、かなり酔った様で水を飲んでいた。  店の中は、依然、大盛り上がりで拍手の嵐だった。  歌ってる者にとっては答えられない雰囲気だった。  会場から、またアバを歌ってとのリクエストが飛び出した。  そこで彼女たちが選んだのは「マンマ・ミーア」だった。  周りのお客さんも、この歌に合わせて踊りだした。  彼女たちは踊りながら歌ったので更に盛り上がった。  その後遅くなったので帰ろうという事になり会計を お願いするとマスターが、いえ結構ですと言った。  マスターが、あの窓際の女性が、みんなの分は、 彼女につけて おく様に言ったんですよと言うのだ。  そこで窓際の女性の方へ行き、お礼を言うと彼女は、 こんな楽しい夜は久しぶりと喜んでいた。  少しお話を聞いてみると長岡の中心街で数十年も商売をしていたが 少し前に旦那さんに先立たれ、やる気が失せて店を閉めたそうだ。  旦那さんの残してくれてた蓄えで今は 悠々自適に過ごしていると言った。   たまに、この店に来て若い人に元気をもらって 長生きしてる のよと笑っていた。  だから彼女こそ、あなた方に楽しい時間をありがとうと、 お礼を言いたい位だわといった。  なんと素敵な言葉だろう。久しぶりに熱いものがこみ上げてた。  北島は涙を見られない様に、その場を去った。  席に戻り事の顛末を全てみんなに話した。  全員で窓際の女性に、お礼を言い失礼した。

オーソライズドジェネリック(AG)のすすめ

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オーソライズドジェネリック( AG)とは何かと言うと、 「先発医薬品と全く同じ医薬品をジェネリック医薬品 として発売する」 従来のジェネリックは、成分は同じでも、 成分以外の賦形剤、違ったりして います。 そのため、有効成分の効果発生時間、持続時間、 場合によっては有効成分 の利用率(効果とほぼ同じ) が劣るジェネリックも実際には、あるのです。 オーソライズドジェネリック( AG)は 原薬(薬の有効成分)や添加物、 賦形剤、製造方法まで 完全に同一にすることが出来ます。 ただ、違うのは、ブランド品ではないと言う事だけです。 補足は、以下に記しておきますが、福祉財政が 赤字削減のためには、 比重に有効な手段だと言えます。 そのため、大いに、活用していくべきだと考えます。 薬価が抑えられると言うことは、患者の支払金額も 減ると言うことです。 私も個人的には、以前、心筋梗塞を経験して六個の薬 (一ヶ月分の薬剤支払い額が 8千円近い)を飲んで いましたが、先生と 話して、まず、抗潰瘍剤をなくして もい、アスピリンを 1錠に減量して もらい、 一日、四個の薬まで減らしました。 その後、ジェネリックに変更して、現在、四個の薬剤 (一ヶ月分の薬剤支払い額が三千円弱になった。)  オーソライズドジェネリック( AG)は、そう言う 点で理想的です。  みなさんにも是非、使用していただきたいと 思っています。 日本の医療費削減=年金生活者の負担軽減に役立つ、 一挙両得だと思う。 オーソライズドジェネリック( AG)=先発品 2017-03-09:オーソライズドジェネリック(AG) を一覧表にまとめてみた。これを参照して下さい。 http://www.chouzai-pharmacy.com/entry/ag そのためジェネリック医薬品として発売されてはいる が、先発医薬品と ほぼ同じにすることが可能になります。 違いと言えば、新薬メーカーが販売しているか、 ジェネリックメーカー として販売されているかの 違いくらいです。 このため、オーソライズドジェネリックに関してだけは、 「先発医薬品と比べてほぼ完全に同じである」

54話:長岡での大送別会2

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 彼女たちが店を変えたいというので違うパブへと移動した。  奥の席に四人で座って乾杯した。続いて北島が場を盛り上げるために、 その当時はやっていた「スカイハイ」を情熱的に歌った。  これが受けて会場が盛り上がってきた。  次に彼女たちが二人でアバのダンシングクイーンをリズミカルに 歌い更に盛り上がっていった。  リズム感も良く声もとおり、かなり遊び慣れてる様に感じられた。  北島が何か歌えよと言うと佐藤君が音痴でダメなんですよと 泣き事を言っていたので歌を選んであげた。  そして二人で歌う事でしぶしぶ歌い始めた。  彼はビートルズが好きだという事で「イマジン」を歌った。 何とか歌い終えた。  すると佐藤君の演歌歌手の様な真面目な歌い方が、 かえって好印象だった様だった。  続いて彼女たち二人組が選んだのはアバの「恋のウオータールー」 だった。  歌が、あまりに上手なので北島が歌っている早苗さんの マイクをむりやり取り一緒に踊りだしたのだ。  最初は慌てていたが、すぐにリズムに乗って踊りだした。  佐藤君も入って大いに盛り上がった。  次に気分を変えてサイモンと ガーファンクルの「明日にかける橋」 を歌った。  これが他のお客さんにも大うけで「サイモンとガーファンクル」 の他の歌にもリクエストが来た位だった。  次に彼女たちが続いて、またアバの「マネー・マネー・マネー」 を歌いだした。これには店中が大変な盛り上がりで他のお客さんも 近くに来て気さくに飲み物をおごってくれた。  彼女たちに聞いてみると歌は大好きで特に栄子さんは、 かなり歌いこんでいる様だ。  それに早苗さんが誘われる様になったそうだ。

53話:長岡での大送別会1

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 実は当社では長野県は新潟営業所の管轄で駐在員を三人送り込んでいる。  しかし実績は低迷しており長野県内の売上増が新潟営業所全体の 売上向上の鍵を握っている。  そして二月の下旬、所長から、北島に長野県への転勤の辞令が出た。  それにしても、転勤して実質一年弱での、再転勤というのは 異例の早さだ。  その理由は長野の中信大学担当者が女性問題を起こして当社を やめる事になったのだ。  北島は所長に呼ばれ三月から担当交代を始めてくれと言われ了解した。  その頃後輩の佐藤君とは彼の病院へ北島の仲の良い先生が赴任し 同行訪問したりして親しい関係になっていた。  仕事の相談をしてきたりして北島を慕ってくれた。  そこで長岡で内輪の送別会を二人だけで行う事に決めた。  最初は長岡の有名なラーメン屋で腹ごしらえをした。  佐藤君の希望で派手やろうという事にした。  そこで若者が良く集まる踊れるパブへ行った。  夜九時頃に入店すると若者の熱気でパブは、むんむんしていた。  まずカクテルで乾杯。腹ごなしにディスコミュージックで 佐藤君に踊って見せた。  彼は踊れないというので即興で、うまく踊ってる様に 見せる方法を教えた。  酒が回ってきたのか彼も積極的にナンパをはじめたが、 なかなかうまくいかない。  そこで女の子二人組をターゲットに別々に誘いはじめた。  その後、一緒に飲んでくれる仲間ができた。  名前は栄子さんと早苗さん隣町の出身で電気関係の会社の OL入社二年目だと言った。

52話:雪道ですべってと、スキー大会3

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 翌日十時頃に三台車で残りの六人がやってきた。  部屋で部屋割表や時間割、集合場所など必要事項を確認した。  早い昼食後、スキーを始めた。女性達は地元と言う事で上手であり 下田先生も、かなり経験豊富な様で北島と薬局の二人と共に 中上級者用の林間コースを滑った。  外科の若い先生方には看護婦さん達が初心者コースでスキーの 滑り方を教えてくれた。  少しして珈琲タイムに薬局の二人が看護婦と交代して 北島たちと楽しく滑った。   今日は思った程の混雑もなく何回も滑れた。  その代わり足の筋肉が、ぱんぱんに張って悲鳴を上げていた。  そこで早めに切り上げ、ゆっくり温泉につかった。  夕食後、全員で前日予約しておいた、カラオケルームへ 行き歌って踊っての大宴会が長時間続いた。  眠くなった人から次々に部屋を出て休んだ。  最終日は中上級者のタイムトライアルレースが企画してあり 五人が 参加した。  前半の時計係を北島が後半を下田先生がつとめた。  その結果、下田先生が優勝、薬局の春子さんが準優勝、 山井先生が三位、看護婦さんの一人が四位、北島は林に突っ込み 途中転倒がひびき五位だった。  そして怪我人も出ずに終了した。 北島の足の赤あざの事は内緒。  昼過ぎにスキー場を出て帰路についた。  帰りの車中、運転していた下田先生が面白かったよと礼をいわれた。  また来年も楽しみたいねと言うので了解した。