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外国人の日本酒造りの情熱

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映画「カンパイ!世界が恋する日本酒」 映画「カンパイ!世界が恋する日本酒」予告編、 https://www.youtube.com/watch?v=8Ak2dXFa5Rk 『カンパイ!世界が恋する日本酒』 10/24(火)午前11:00 、11/8(水)午前8:50、11/18(土)午前8:00 ⇒http://bit.ly/2v2LnAg  :WOWOW 日本酒に魅せられた3人のアウトサイダーを描いたドキュメンタリー映画。 海外での日本酒への関心が高まっていることを背景に京都・木下酒造に 勤める初の外国人杜氏のフィリップ・ハーパー氏、岩手の酒蔵・南部美人の 5代目蔵元・久慈浩介氏、神奈川・鎌倉の米ジャーナリストの ジョン・ゴントナー氏に密着し、彼らを虜にしつづける日本酒の 魅力を紐解く。 ゴールデングローブ賞を選考するハリウッド外国人記者クラブ(HFPA) 所属の映画ジャーナリストで、フィルムメイカーの小西未来が企画し、 クラウドファンディングサイト「MotionGallery」で 製作資金を募って製作した。 世界的なワイン品評会の日本酒部門最優秀賞「チャンピオン・サケ」に、 岩手県の蔵元、南部美人の純米酒「南部美人 特別純米」が選ばれました。 本年度のインターナショナルワインチャレンジ(IWC)2017において 「南部美人特別純米酒」が見事「チャンピオンサケ」を獲得しました! 応援していただいた皆さん本当にありがとうございます! 表書式の行われているロンドンから速報でした!   ここ数年、日本酒は日本だけでなく、世界中で寿司と共に人気を 博している。  ミニマムでシンプルな外観の美しさの奥に多様さ、複雑さ、 そして芳醇な文化的背景を隠している日本酒には、大いなる魅力と 曖昧さに溢れた深遠な世界が広がっている。  本作では、外国人として史上初めて杜氏となり、新商品を次々に 世に送り出しているイギリス人フィリップ・ハーパー、日本酒伝道師 として日本酒ワークショップや本の執筆などを通して日本酒の魅力を 世界 へと発信し続けているアメリカ人ジャーナリストのジョン・ゴントナー、 そして震災に揺れる...

日本の旨い酒17:真野鶴(佐渡)きれいで、すごい、醸造所の娘がいた。

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日本に、きれいで、すごい、醸造所の娘がいた。 その名は、尾畑留美子。佐渡の真野鶴醸造所 https://www.obata-shuzo.com/home/ ( 真野鶴醸造所 ) 「真野鶴」五代目蔵元。 1965年、佐渡の「真野鶴」蔵元の二女として生まれる。 佐渡高校、慶応大学法学部卒業。 大学卒業後は、東京に残り日本ヘラルド映画(当時)の宣伝部に所属。 ハリウッド映画「氷の微笑」「レオン」などの宣伝プロデュースを担当。 1995年、角川書店「Tokyo Walker」編集者(現:弊社社長) と結婚し、 故郷の蔵を継ぐ。 現在、尾畑酒造・専務取締役。二女の母。 2014年から佐渡の廃校を仕込み蔵として再生させた 「学校蔵プロジェクト」をスタート。 2017年5月『Forbes Japan』により「ローカルイノベーター55人」 に選ばれる。 きき酒マイスター(公益財団法人日本醸造協会主催) 日本酒造組合中央会・需要開発委員 農水省食料・農業・農村政策審議会臨時委員 著書『学校蔵の特別授業~佐渡から考える島国ニッポンの未来』 (2015年11月24日発刊、日経BP社) WEBマガジン『Byron』にて日本酒コラム連載中   佐渡・真野・真野鶴 米:佐渡は日本一の米どころである新潟県の中にあっ て魚沼と並ぶ稲作地として知られています。そんな最高の稲作地である佐渡の中でも「真野鶴」が契約する農家は小佐渡山脈の麓に位置する旧羽茂町の山間部にあり、俗に言う“山付きの米”が穫れます。 “山付きの米”は冷たい清水で育つため収穫量は少ないのですが、その品質は平野部のものより一段高いと言われます。もちろん、そこで穫れる酒造好適米・五百万石も高いレベル。また近年では山田錦を母に五百万石を父に持つ新潟県が開発した新酒米「越端麗」を蔵人中心に栽培を開始しました。こうして得た良質の米の恩恵を受けて、毎年「真野鶴」は醸し出されています。 水:周囲250km、東京23区の約1.5倍の広さがある佐渡。 北には大佐渡山脈が、南には小佐渡山脈が連なり、毎年冬になると 山々は白く染まります。大陸から日本海を越えてや...

日本の旨い酒16:北雪(佐渡)

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北雪:佐渡の酒1:http://sake-hokusetsu.com/ 攻める、酒蔵。古きを重んじる酒づくりは大切にする。 でも、それだけじゃダメだ。 酒のうまさに限界はない。 考えられる可能性には、すべて挑戦してみる。 今日の最高を、明日はもっと超えられるように。 酒を愛するすべての人を、新たな世界へ誘える一杯を求めて。 北雪酒造は、これからも挑戦者であり続けます。 北雪とは、明治五年創業。はじまりは、佐渡赤泊。 小さな港の海辺にある、 温和な佇まいの酒蔵として酒づくりをはじめた北雪酒造。 明治、大正、昭和と時代を歩み、昭和二十三年、 有限会社羽豆酒造場を設立。 平成五年より株式会社北雪酒造に社名を変更し、現在に至ります。 創業以来、守り受け継がれてきた熟練の技。 一方で、音楽演奏や超音波振動、遠心分離機など これまでになかった 新たな“一手”を次々に取り入れ、 日本酒づくりの時代を切り開く、イノベーティブな酒づくり。 まさに伝統と革新こそ、北雪酒造の挑戦者たるゆえんなのです。 シンボルマーク デザインコンセプト 2013年、141年目を迎えた北雪が、さらにここから100年後を目指すにあたり、現代らしさを強く打ち出すというよりも、時代を感じさせず、いつの時代にもなじむものを目指し、北雪が誕生した当初から使用されていたシンボルマークに敬意を払い、髭文字で書かれた北雪と、雪紋を刷新する形でデザイン。 正円の連なりにより描き出された雪紋の三重線は、日本酒の材料である、米・水・麹を意味する。また、そこには日本海の荒波と佐渡島に連なる山々が現れ、フレッシュで生き生きとした、できたての日本酒の清涼感と力強さを感じさせる表現に。雪紋の中には、必要な文字情報を入れ込み、このシンボルマークひとつで、北雪のすべてを語れるものとした。基本色は「黒に近い濃紺」。雪解けのようにさらさらとした日本酒を目指すことから名付けられた北雪の名から、雪の降り積もる時期の冷たく張りつめた蔵の空気、そして、海の深さと酒づくりの奥深さを重ね合わせ、限りなく深い色味の紺色を採用。 誰もが持つ、「日本酒っぽい」という既存イメージを残しながら、懐かしさと、新しさの混じり合う雰囲気は、 伝統の酒づくりを引継ぎながらも、先進的な技術を取り入れ進化を続ける北雪にふさわし...

日本のうまい酒15:舞姫(諏訪の五蔵)

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経営理念: 「お客様に感謝し大切にする。」 株式会社舞姫は、環境の変化に応じて常に進化する会社の体質を作り上げ、経営理念である「お客様に感謝し大切にする」を実践して参ります。 私達は、伝統ある諏訪五蔵のひとつとして、日本酒の醸造・販売を通じ、地元への貢献と発展に取り組んで参ります。   舞姫の受賞歴   昭和27年の第1回全国清酒品評会を始めに、関東信越国税局酒類鑑評会、長野県清酒品評会において数多くの賞を受賞しております。 平成以降においても、 20回以上の表彰を受けており、今年に入ってからも平成26酒造年度全国新酒鑑評会での入賞、また7月に行われたスローフードジャパン燗酒コンテスト 2015でも金賞を受賞しております。 酒造り: 私どもの蔵は、霧ヶ峰から流れ出る清涼な伏流水を汲み上げ、 山田錦や美山錦などの酒造好適米や霧ヶ峰の伏流水を使用して醸造し た 清酒を全国のご愛飲頂いております皆様にお届けして参ります。 時代は刻々と変わり、清酒業界を取り巻く環境も大きく変化し、 お客様の嗜好も変化を続けて おります。 私どもは、“薫り高きふくらみのある味わい”を守りながらも、決して 安住することなく、時代の求める美味しいお酒造りに果敢に取り組み、 新たな 美味しいお酒を皆様にご提案して行く所存です。 今後は特定名称酒に力を入れ、全国のファンの皆様のご期待に お応えするべく誠心誠意で酒造りして参ります。 水へのこだわり: 水八ヶ岳中信高原国定公園にある霧ヶ峰に降った 雨水が、地層に 沁み 込み長い時間を掛けて、 諏訪の地に“霧ヶ峰の伏流水”として流れてきます。 私どもの蔵がある一帯には酒蔵が五蔵も集中しており、この地から 汲み 出す霧ヶ峰の伏流水が、酒造りに適している事を教えてくれます。     米へのこだわり: 米信州・長野県で酒造りに広く使われる酒造好適米 のひとつが“美山錦”です。 この酒造好適米は、昭和53年長野県農事試験場にて 「北陸12号」を母、 「東北25号」を父として誕生した比較的新しい酒造好適米で...

日本のうまい酒14:横笛(諏訪の五蔵)

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横笛:伊東酒造(諏訪) 横笛の名前の由来は、『平家物語』の重盛に仕える若武者齋藤滝口時頼と 建礼門院の官女「横笛」との 悲恋物語・横笛からきているという。 このようなお話を耳にした信仰心深かった初代当主が「横笛」の名を 後世に残すと 同時に末長く菩薩を弔うことも含め、 『大銘酒 横笛』と命名し醸造することとなりました。 又、この悲恋物語を初代当主より耳にされた故伊東深水画伯は 当蔵の為に 「紅梅の図」を図柄に描いて下さっております。  伊東酒造の日本酒について   About Ito Brewery's Sake タイプ別とすると、「フルーツのような香りがする」 「コメの香がする・味がする」 「原酒で濃い」 「加水、アルコール調整をしてすっきりしたタイプ」 で商品をラインナップしています。 日本酒は同じお酒でも飲む温度帯で別のお酒になるので、自分の飲み方、 好きな温度を 見つけてもらうと好きなお酒が見つかると思います。  杜氏が好む酒 吟醸酒「古道」 長野県の美山錦を55%精白の吟醸酒です。 長野県の酵母を使っているので、ちょっとフルーツのような香りがします。 味はちょっと多いタイプです。 常温で飲むか、ちょっと冷やして飲むか、 暑い時には氷を入れてロックで飲む。 アルコールが18%でも飲みにくさはないので、 女性のお客さんが多いです。  どんな料理に合いますか? 私は豆腐が好きなので、夏だったら冷ややっこだったり、 冬なら湯豆腐だったり、揚げ出しにしたり、 豆腐と合わせることが多いです。 (酒と豆腐の)両方を楽しめる気がします。 (日本酒の)材料自体はコメなので 「何かにダメ」ということは無いと思います。  ひやおろし三種へのこだわりについて 「米だけで作ったお酒で」「原酒で」「火入れは一回」 「純米大吟醸のひやおろし」と「純米吟醸のひやおろし」と 「純米酒のひやおろし」   「ちょっとフルーツのような香りがするタイプ」 「すっきりしたタイプ」「濃いタイプ」 3タイプ造るということは「それぞ...

日本のうまい酒13:諏訪の麗人

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諏訪の地に麗人が創業しましたのは、今を遡ること二百余年、 寛政元年(西暦1789年)のことです。寛政元年(西暦1789年) といえば、 ヨーロッパではフランス革命が勃発し、アメリカ合衆国 では憲法が制定され ジョージ・ワシントンが初代大統領に就任しました。 麗人は、アメリカ合衆国とほぼ同じ長さの歴史を持つという ことになります。 麗人酒造株式会社の蔵の建物の一角には、創業当時の大黒柱が 今でも残っています(左は寛政元年(西暦1789年)当時の大黒柱)。 この大黒柱には、酒造りの神様として知られる京都の松尾大社の銘が 入っています。これにより、この大黒柱は、麗人が二百余年続く 造り酒屋である事実を証明する、歴史的な物証ともなっています。 霧ヶ峰の伏流水に育まれた水の蔵 麗人酒造の所在する諏訪盆地は、フォッサマグナ(中央大地溝帯) の上に所在し、諏訪湖、上諏訪温泉等に恵まれた 風光明媚な高原(海抜759メートル)です。 諏訪盆地一帯の大地溝帯には、霧ヶ峰高原(海抜約1900メートル) に降り注いだ雨が、非常に長い時間をかけて地中で浄化された水が、 伏流水となって流れ込んでおります。麗人の蔵の中の井戸には、 その伏流水が、毎分150リットルあまり、止むことなく 涌き出ております (右は霧ヶ峰の伏流水を湛える麗人の井戸)。 この井戸の水は、仕込みから製品になるまでの間に大量の水を 必要とする日本酒造りの源として、創業より大切に 受け継がれております。   古酒の蔵: 江戸時代 までは古酒ほど貴重だった 。 江戸時代の食に関する辞典「本朝食鑑」(1695)は、古酒の造り方に 触れた上でこう書いています。 その三、四、五年を経た酒は味が濃く、香りが美しくてもっとも佳なり。六、七年から十年にもなるものは、味は薄く、気は厚め、色は深濃で、 異香があって尚佳なり。 といった川柳も見えます。下戸でも、古酒の口当たりのよさに つい飲み過ぎてしまう…それほど古酒は旨いというわけです。 さらに溯れば、鎌倉時代の日蓮上人の手紙には 人の血を絞るがごとき古酒 と表現しております。   また、酒の達人...