日本のうまい酒9:新潟・新発田・菊水




菊水のポリシー
造りにこだわり抜いた稀少なお酒。 コスパを追求するお酒。
世の中には、いろんなお酒があります。
飲む人の価値観もまちまちですから、どんなお酒が「いいお酒」なのか、
それを決めるのは難しいことかも知れません。
それでも、菊水は考えています。いいお酒って、なんだろう。
おいしいお酒を、少しでも多くの人に呑んでいただきたい。
少しでも多くの場面で呑んでいただきたい。
それが、菊水の願いであり、酒づくりの第一歩。
お酒そのものにこだわるのも大事ですが、もっとこだわるべきは、
お酒が創りだしてくれる愉しさなのでは…。
そんなことも考えています。
ただ、愉しそうに呑む姿を見たいだけ。

菊水の創業は1881年。蔵元のルーツをたどると、
そのほとんどが昔、地元の名士だった庄屋にたどり着きます。
では、菊水はどうだったか…。菊水を創業した高澤家は、
庄屋ではなく分家。権利をもらって商売を始めたのでした。
しかも、まだ5代目ですから、蔵元としてはかなりの後発。
お米や人手の確保、販売など、いろいろな壁がありましたが、
それでも、品質を守り、おいしいと思っていただける
お酒を造る蔵元であり続けました。
時代によって変わってきた嗜好に合わせ、新しいお酒を開発したり。
少しでもたくさんの人に呑んでいただくため、お求めやすく
飲みやすい日常使いのお酒を造ったり。
そんな歩みのひとつひとつが、いまの菊水に繋がっています。

「お酒は麹菌と酵母が造るもので、人間が造るものではない」。
菊水の商品開発は、お客様を考えることから始まります。
蔵でしか飲めなかった生原酒をたくさんの人に呑んでもらいたい。
そのため、製造方法から容器まで見直しました。
やがて日本の食文化が変わり、お酒の好みも変わるはず…。
そこで、甘口のお酒一辺倒の時代に辛口を開発。
特級酒で販売しては値が張ってしまう…。
それなら、味や品質は変えずに二級酒として売り出そう。
などなど、他の蔵元さんから見れば無謀とも挑戦的とも
思えるようなことを、次々とやってきました。
お客様のための酒造りは、これからも続きます。

日本酒の愉しさは、どこにあると思いますか。
菊水は、おいしさだけではない、と思っています。
私たちが行っているのは「酒造り」ですが、
その先にある「場づくり」も考えています。
おいしいことはもちろん、面白いこと、愉快なこと、たのしいこと。
そんな、たくさんの「こと」をつくっていきたいのです。
それで、みなさんの暮らしが少しでも豊かになれば…。
こうした思いをカタチにしたひとつが「日本酒文化研究所」。
ここには、古くから伝わる酒器や文献をはじめ、日本酒の面白さや
奥深さが肌で感じられるいろいろが揃っています。
菊水が広げる、日本酒のいろいろな「こと」。
酒造りともども、ご期待ください。

菊水の経営理念「“良い酒”とは何か。」
明治14年の創業以来、菊水が探究し続けてきたテーマです。
いつ飲んでも美味しいお酒であるよう、品質に磨きをかけること。
これは今も昔も、そして将来も変わることのない大切な課題です。

さまざまなモノが満ち溢れ、自由に選択できる現代。
品質的な優位性をいくら訴えても、それはごく当然のこととしてしか
受け取られない時代となりました。モノを手に入れることは一つの手段。
それを通してどれだけ楽しい時間が過ごせるか、幸福感を満喫できるか、
という目的に生活者の関心が注がれます。
日本酒も無論、例外ではありません。

ここで菊水は今一度、立ち止まって考えます。
お客様にとって“良い酒”とは?
販売してくださる方々にとって“良い酒”とは?
社会にとって“良い酒”とは?
そして、酒を醸す私どもにとって“良い酒”とは何か・・・。

菊水は、昔から大切にしてきた良い品質の酒造り、つまり良い
モノづくりとあわせ、楽しいこと、文化的なこと、安らぐこと等の
生活提案、すなわち良いコトづくりにも全力で挑んでまいります。
モノとコト。
二つの融合の中に、四つの問いに対する解があると菊水は考えます。

日本酒を面白く楽しくし、心豊かなひとときを皆様にご提供すること。
菊水の使命はここにあります。


新潟・新発田のお酒、菊水
ふなぐち菊水一番しぼり:忘れられない旨さ。
フレッシュでフルーティな旨口。




発酵を終えた醪を清酒と酒粕に分けるところを酒槽(ふね)と言い、その口から流れ出る清酒を、菊水では「ふなぐち」と呼んでいました。その酒とその名を、そのまま商品化しています。濃厚な中にもさらりとした喉ごし。フレッシュでフルーティな旨口。しかも、この味わいは缶の中で熟成を続け、6ヶ月を経過する頃には濃醇な原酒の味わいに、8ヶ月から10ヶ月頃はブランデーに似た芳香と老酒のような枯れた味わいが楽しめます。
昭和47年(1972年)、生原酒を日本で初めて缶に詰めて商品化しました。
ロングセラー商品で、累計2億4000万本※もの販売実績があります。

酒の肴:濃醇で旨味たっぷりのふなぐちは、個性の強い料理によく合います。いかの塩辛などの珍味と合わせると、お互いの個性が調和します。











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