私の心の琴線に触れた歌(詩)
手紙、親愛なる子供たちへ(樋口了一)手紙 〜親愛なる子供たちへ〜
年老いた私がある日、今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても靴ひもを結び忘れても
あなたにいろんな事を教えたように見守って欲しい
あなたと話す時同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい
あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を平和にしてくれた
悲しい事ではないんだ、消え去ってゆくように
見える私の心へと励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に私が思わず、下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがる時には思い出して欲しい
あなたを追い回し、何度も着替えさせたり
様々な理由をつけて、いやがるあなたとお風呂に入った
懐かしい日のことを
悲しいことではないんだ、旅立ちの前の準備を
している私に祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ歯も弱り、飲み込む事さえ、出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がる事すら、出来なくなったなら
あなたがか弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように
よろめく私に、どうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど
私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい
きっとそれだけで、それだけで、私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに、私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで、私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って、笑顔で答えたい
私の子供たちへ、愛する子供たちへ
私も、介護認定2の母親がおり、この詩を聞いて、
頭の中の電線に電気が走りました。すごく良い詩です。
なお、Youtubeでも聞けますの、ぜひ聞いて。https://www.youtube.com/watch?v=iPhXb3megHI
コメント