小説、第7話、雪道ですべってと、スキー大会
小説、第7話:雪道ですべってと、スキー大会の巻
Hakkaisan snow park (PR Photo)
北島は、スポーツマンで、スキーも、若い頃から経験し、
雪道は、何度も走った経験があった。
しかし、今年の1月下旬の雪の朝、坂道を下っていたときに、
怖い思いをした。
営業車は、当時、マニュアル車であり、3速から、2速、更に、
減速するときには、1速に落とす様、指示されていた。
その日はの朝は、一部凍結していて、慎重に2速で、徐行していたが、
自分の前の車が、路肩の雪壁に、あたり、止まった。
それを見て、一速に落としたが、なかなか止まってくれない。
そうしているうちに、バスが、坂を上ってきた。
対向車線を越えないように、注意したが、
何せ、自分の車が、止まらないので、あせった。
しかたなく、わざと、路肩の壁に、当てて止まった。
幸いにも、車が回転せずに、事なきを得た。
止まった時には、バスの乗客が、こっちを見て、
拍手していたのが見えて、思わず、軽く会釈をした。
雪国の厳しさって、確かに、あるなーと、しみじみ思うのであった。
U病院の下田先生から、病院の恒例の、スキー合宿に誘われた。
山井先生と、薬局の春子さんと康子さんの2人、看護婦3人、
外科の若手2人の合計10人であった。
下田先生から、指示、連絡など、手伝って欲しいと。
了解して、後日、部屋割りや、車に乗るメンバーなど、企画書を作成した。
翌週の金曜日から、2泊3日、一部のメンバーは土日の1泊2日と
言う事で出かけた。
場所は、八海山スキー場。車で1時間の所にあるスキー場である。
午後5時に、病院を出て、近くの酒屋で、八海山、越乃寒梅、雪中梅、
久保田万寿、〆張鶴など新潟の銘酒とウイスキーと
赤、白ワイン、焼酎を買いこんだ。
スキー場の近くの温泉旅館に宿を取り、私と、下田先生の
先発隊が出かけた。
宿について、早速、温泉に入り、酒の席となった。自己紹介をしあい、
酒盛りが始まった。先発隊は、薬局の2人と、下田先生と私の合計4人。
車は、下田先生のボルボの大型ワゴン。
Hakkaisan(Same name Hakkaisan Snow Park)
Shimeharituru
Sechubai
Kosinokanbai
kubota manjyu
薬局の子は、2人とも地元出身で、下越薬科大学出身とのこと。
最初は、静かに、新潟の銘酒のうんちくを、聞かせてくれたが、
だんだん盛り上がってきた。
私は、本当は、洋酒等で、日本酒は、甘くて、苦手であった。
しかし、新潟に来て、越乃寒梅、雪中梅を飲んで、イメージが変わった。
本当に飲みやすいのである。その中でも特に〆張鶴が、好きであった。
ウイスキーの水割り、ロック、ワインの栓抜きとか、
雑用をこなし、つまみをあけて、酒の席を盛り上げた。
そのうちに、カラオケに行きたいと言う話になった。運良く、
宿のカラオケルームが、まだ空いており、そこへ向かった。
ちょっと、かび臭い部屋だったが設備は、まずまずであった。
カラオケのセット、マイクのセットを終えて、最初に下田先生の挨拶、
その後、すごい勢いで歌い始めた。
キャンディーズ、ピンクレディ、演歌、大いに盛り上がって、
初日を終えた。
翌日、10時頃に、3台の車で、残りの6人がやってきた。
部屋で、部屋割表や、時間割、集合場所など、必要事項を確認し合った。
早い昼食後、スキーを始めた、女性陣は、地元とと言う事で、上手であり、
下田先生も、かなり経験豊富のようで、私と、薬局の2人と共に、
中上級者用の林間コースを滑った。
外科の若い先生方が、看護婦さん達に、初心者コースで、
スキーの滑り方を教えてもらっていた。
少しして、珈琲タイムに、薬局の2人が、看護婦と交代して、
私たちと楽しく滑った。
今日は、思ったほどの混雑もなく何回も何回も滑れた。その代わり、
足の筋肉が、ぱんぱんに張って、悲鳴を上げていた。
そこで、早めに切り上げ、ゆっくり温泉につかることにした。
夕食後、全員で、前日予約しておいた、カラオケルームへ行き、歌って、踊っての、
大宴会が、長時間続いた。眠くなった人から、次々に部屋を出て、床についた。
最終日は、中上級者のタイムトライアルレースが、企画してあり、
5人が参加した。
前半の時計係を私が務め後半を下田先生が勉めた。
その結果、下田先生が優勝、薬局の春子さんが準優勝、山井先生が3位、
看護婦さんの1人が4位、私は、林に突っ込み、途中転倒がひびき、
5位であった。
そして、けが人も出ずに終了した。(私の、足の、赤あざ意外は:内緒)、
昼過ぎに、スキー場を出て、帰路についた。
帰りの車中、運転していた下田先生が、面白かったよと、礼をいわれた。
また来年も、楽しみたいねと。了解した。
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