第20話:企業の3ヶ月研修1
新しい会社に希望半分と、不安半分の気持ちで第一歩を
歩み出すことになったのである。
実家に帰って、大きなボストンバックに、
着替えを入れて、本社へ向かった。
着替えを入れて、本社へ向かった。
本社の会議室で、人事課の人から、研修の時の先生役の人を
紹介してくれた。
紹介してくれた。
次に、採用され研修に、参加する六人が、順番に自己紹介をした。
全員が、転職組であった。ただ皆大卒で、高専卒は、私一人であった。
年齢も、ほぼ同じ年。

翌日から、移動し、三ヶ月の研修開始となる予定である。
採用された人は、必要書類を完成させ、提出して下さいと言われた。
手続きを終えて、近くのホテルで最初の同期会をして、盛り上がったのであった。

翌朝ホテルから、研修場まで、本社から車で三時間位で着いた。
田舎の中の大きな一軒家が研修所であった。

管理人のおじちゃんと、まかないのおばちゃん三人が
交代で食事をつくってくれる様であった。
交代で食事をつくってくれる様であった。
費用は全て無料であり、何だか信じられない程の好待遇であった。
更に、研修中も給料は、毎月、自分の銀行口座に
払いこまれるとの事であった。
その給料も以前の会社の五割増しと、まさに、
夢の様な、待遇だったのである。

研修の先生は、各営業所の課長以上の人から
選ばれてるのが習わしの様だ。
選ばれてるのが習わしの様だ。
今回は福岡の課長が、その担当者になったそうである。
彼はマラソンが得意で、とにかく熱意、
情熱を大事にする熱血先生であった。
そして彼が、毎日の運動を二キロの長距離走と決めたのであった。
翌朝、七時起床、会社の社是を全員で、大声で読むことから、
研修が始まる。
続いて、座禅を三十分して、八時から食事、九時から勉強開始、
十二~一時が昼食と昼休み。
一~四時まで勉強。四時半から運動の時間。
長距離二キロ、同時スタートの競争をした。
五~六時まで、お風呂と自由時間。
六時から食事で、七~九時半まで、また勉強。
その後、座禅と今日の反省会で終了。 十一時には、消灯となる。

風呂とトイレ掃除は、輪番制であった。
筆記用具とか、備品で、必要なものは、まかないのおばちゃんに、
頼むと買って来てくれる様になっていた。
もちろん研修所では、禁酒禁煙であった。

毎週、テストがあり成績が全員の前で発表された。
みんなが苦手だったのは、座禅の時間で、30分というのは、
経験のない人にとっては、地獄の苦しみである。
最初は15分して少し休めがあったが、一週間後からは、
休みはなくなった。
座禅の終了後は、足がしびれて十分程、立てなかった。
そして便所掃除と風呂掃除が、不完全だと、
管理人のおじちゃんに、怒られたのである。
あまりひどい場合は正座を10分させられるのであった。
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