52話:雪道ですべってと、スキー大会3

 翌日十時頃に三台車で残りの六人がやってきた。
 部屋で部屋割表や時間割、集合場所など必要事項を確認した。

 早い昼食後、スキーを始めた。女性達は地元と言う事で上手であり
下田先生も、かなり経験豊富な様で北島と薬局の二人と共に
中上級者用の林間コースを滑った。



 外科の若い先生方には看護婦さん達が初心者コースでスキーの
滑り方を教えてくれた。
 少しして珈琲タイムに薬局の二人が看護婦と交代して
北島たちと楽しく滑った。 



 今日は思った程の混雑もなく何回も滑れた。
 その代わり足の筋肉が、ぱんぱんに張って悲鳴を上げていた。
 そこで早めに切り上げ、ゆっくり温泉につかった。

 夕食後、全員で前日予約しておいた、カラオケルームへ
行き歌って踊っての大宴会が長時間続いた。
 眠くなった人から次々に部屋を出て休んだ。

 最終日は中上級者のタイムトライアルレースが企画してあり
五人が参加した。
 前半の時計係を北島が後半を下田先生がつとめた。



 その結果、下田先生が優勝、薬局の春子さんが準優勝、
山井先生が三位、看護婦さんの一人が四位、北島は林に突っ込み
途中転倒がひびき五位だった。

 そして怪我人も出ずに終了した。北島の足の赤あざの事は内緒。
 昼過ぎにスキー場を出て帰路についた。

 帰りの車中、運転していた下田先生が面白かったよと礼をいわれた。
 また来年も楽しみたいねと言うので了解した。 

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