64話:英会話教室での出来事3
そんな話をしていると君島先生が、ちゃっかりと聖子さんと牛島さん
の席の間に入り込んで、うれしそうに話し込んでいた。
その後、君島先生がイーグルスの、デスペラード、ホテル・カリフォルニア、ビートルズのレット・イットビー、サイモントガーファンクルの
曲を立て続けに歌いまくった。
特に独身、女子銀行員の聖子さんが、その姿をうっとりと見ている
のがとてもほほえましかった。
やがて、お開きになった時ここのママが、ちょっと待ってと言った。
少しすると後は店の子に頼んだから紹介した店に一緒に行こうと言った。
清水さんが面白そうだから、ついて行って良いか聞くので、
ええ、もちろんと答えた。
タクシーで5分で駅前と一番の繁華街の中間の所の商店街の中に
スナック中町があった。
ゆかりママが今晩は新しいお客さんを連れてきたわよと北島を
紹介してくれた。お客さんは一組だけで離れた席で話する事にした。
まず最初にジャパン製薬の北島ですと挨拶した。
薬屋さんですかと聞かれ、そうですと答えた。
中信大学にも行ってるのと聞かれ、ええと答えると、はるみママが
大学のA教授の奥さんと、お友達なのよと教えてくれた。
A教授はテニスやゴルフがうまく運動神経抜群なのよと話してくれた。
その奥さんもテニスの国体選手だったと教えてくれた。
彼女も仲間で一緒に国体に出たと言うのだ。
でも、はるみママは肘を痛めて今は遊びで、たまにやる程度だと
言っていた。
北島が、実は、その科が当社にとって一番のお得意さんなのだ
とい言うと、それなら話は早いと驚いていた。
ただ中信大学病院の先生が来る事は、めったに来ないけどねと
笑っていた。
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