80話:サリー先生と別れのキス2
北島はグラマーな女性がタイプでサリーはタイプじゃないと言った事を
いつまでも根に持っていた様だ。
この話を会社の仲間が聞いて大笑いしていた。
サリーは自分のスピーチが受けたと思い大はしゃぎだった。
タクシーでサリーを送って帰ろうとした時、サリーが運転手に
ちょっと待っててと言い、かがんで、もたれかかる様にして
北島をハグしてながらキスをしてくれたのだ。
北島は、その時のキスの味は一生忘れないだろう。
そんな思い出と共に、また、新年を迎えた。
今年も営業メンバー全員で善光寺参りをして仕事始めとなった。
それぞれ、お参りをした後、昼食をとりながら今期は昨日までの実績で
全国二位の伸び率である事を報告した。あと一歩で全国トップになれる
ので頑張っていこうと言うとみんな、やる気満々だった。
中信大学病院でも学会のスライドつくりにMACが大活躍していた。
北島は先生方からの質問も多く手際よく、多くの先生に教えて回った。
返ってくる反応も良くまた頑張って使うからねと笑って答えてくれる
先生が多くなってきた。 大学も派遣病院も売上は順調。
そしてニ月に売上コンクールで、ついに、売上高、全国伸び率トップ
となった。
あと一ヶ月トップで逃げ切れば支店長の接待と営業所の
設立が現実となる。
いつのまにか、信心深くない北島も、この時は近くの神社に願を
かけに行った位だ。
その甲斐あって、この年は、ついに売上高伸び率、全国トップを
手にしたのだった。そして、念願の長野県の営業所、設立となるはずだ。
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