87話:上山田温泉で芸者をあげる1

 夏が過ぎ九月の下旬に東京の支店長から
 松本営業所開設の祝賀会をするから用意する様に
と言われ、当地に詳しい長野担当の清水君に、上山田温泉での
宴会の席と宿を予約してもらった。

 当日、四時過ぎに支店長が、お見えになり、ゆっくりと温泉に
つかっていただき、夜六時から念願の祝賀会が始まった。

 松本営業所の四人と支店長の五人で芸者さん五人がついて
もらい宴会が始まった。
 乾杯で今夜は無礼講という事でみんな盛り上がった。

 芸者さんの歌や踊りが披露され、みんな喜んでくれた。
 そのうちに宴会がお開きになりカラオケに行く人や
 温泉に入る人芸者さんともっと遊ぶ人に分かれ楽しんだ。

 その後、清水君が支店長のお供をして面倒を見てくれていた。
 後日談だが、支店長が、もっと芸者さんと遊びたいというので
清水君が一晩中つきあってくれる芸者さんの事を思い出し手配した。

支店長が眠い目をこすりながら起きてきた。
 楽しんでいただきましたかと北島が聞くと良かったよ、と言った。
 噂が耳に入る程、昨晩は、大活躍した様で支店長は満面笑みで
上機嫌だった。

 つき合ってくれた芸者さんが、あんなお強い人の接待は大変でしたわ、
笑いながら京都弁で清水君に話した.

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