89話:中信MPC、冬の研修会1
ある日、中信大学病院の久光講師から電話が入った。
先月の学会で四国の先生から臨床データの効果判定にデータベースⅢを
使う方法をぜひ教えて欲しいと話してきたというのだ。
ついては白馬あたりで泊まり込みで研修会を開いて欲しいと言われた。
四国の先生方は勉強会の後にスキーと温泉も楽しみたいと言ってきた。
総勢は中信大学病院の二人と北島、四国の先生が三人の合計六人。
至急、手配して欲しいと要請を受けた。
以前、家族と行った白馬さのさかスキー場が頭に浮かび連絡し
予約できた。
年末の十二月二十六日から二十八日の二泊三日。
当日早く大学へ行き機材をパジェロに乗せて久光先生と
佐藤先生の三人で出かけた。
十時に着き宿に入り大広間にパソコンセットを設営した。
四国の先生たちは午後三時過ぎに着くとの連絡が入り昼食をとって
勉強会の進行の仕方やリハーサルをした。
温泉に入り一休みしていた頃、四国からの3人の先生が到着した。
A温泉病院の泉先生、葉山先生、寺田先生の三人だった。
まず泉先生が北島たちの作成したデータベース・データから、
どんな事がわかるのか見解を聞きたいと言ってきた。
早速フロッピーをもらいディスプレイに表示し久光先生が
データベースⅢのデータに不備がない事を確認し、知りたい
所の項目で並べ替えをして見せた。
対象となるデータだけを抜き出して更に他のいくつかの項目で
データを並べ換え泉先生の希望するデータ整理ができた。
彼らは喜んでくれたが、いとも簡単に、やってのけたので驚いていた。
その後、大きなデータベースから必要とするデータを分離する
ためのプログラムなどを実際につくって見せた。
そのプログラムをフロッピーにして欲しいとの要望で渡す事にした。
夕食は売店で買ってきて食べる間も惜しんで話は続いた。
参考になる本の紹介や中信大学でのデータベースの
利用状況なども紹介した。
十二時過ぎまで勉強会は続いたが流れ解散となった。
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