104話:松本の家の売却完了1

 翌日の夜、PTAで知り合った市内の不動産屋の社長と会って事の
顛末を話した。売買の件は了解したと。
 手数料は費用は、いらないから、北島さんのおごりで仲間を呼んで
スナックで飲んで歌って盛り上がりましょうと言った。
 その費用だけは払ってという条件で無料にすると言ってくれた。
 もちろん了解した。
 不動産屋さんが必要書類は、また電話で連絡するとの事だった。
 その後、家の売買の話をすると、あなたは、さすが営業マン、
良い条件で売りましたねと言い出した。
 今そんな高い家なんて、めったに売れませんよ。
 転勤族で家を持ったが売れなくて借家にして困っている人が実は
多いんですよ。

 どんな良い家でも家賃は10-12万円で、税金や維持管理費用は持ち主
負担でありローン返済が厳しいという話が多い様だ。
 その点、北島さんは本当についてるね。
 彼は笑いながら4千万円で築六年の家を、もしお客さんから売って
欲しいと言われたら、まず無理と言いますね。

 せいぜい三千万円前半が売れる最高金額でしょうねと言っていた。
 3日後には必要書類が全てそろった。

 北島の友人の不動産屋、女房の友人と親戚の銀行員が同席し
北島と不動産屋の四人で売買契約の手続きをはじめた。
 最初に不動産屋さんが書類の説明をして、その条件で良いか売り主
(北島)と買い主(女房の友人)に最終確認をとってきた。

 両者が了解し、それぞれ、ハンコを押した。
次に正式には数万円の印紙代が、かかりますが無駄だから両者了解の
上なら片方は、貼らなくても大丈夫だと言ったので了解した。

 そして無事、契約が成立した。振込先の銀行口座を教えて終了。
 彼女の親戚の人が転勤して住まいが決まったら北島さんの連絡先を
必ず伝えて下さいねと言われ、もちろんですと了解した。
 もし何かあったら困りますからと親戚の銀行員が笑って話した。

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