106話:松本の友人達とのわかれ1

 不動産屋の下島さんから土曜の夜に不動産屋さんの脇のスナックで
飲み会をするとの連絡が入った。参加者は八人。
 そして、その日がやってきた。
 バスで、そこへ行くと顔見知りの飯田さんPTA副会長の好子さんや
友達が集まっていた。

 まず好子さんから北島が花束をもらい照れた。
 そして下島さんが北島君の送別会の会を開始すると宣言し
長めの挨拶をしてくれた。

 実は飯田歯医者さんには車で二十分かかる所なのだが家族中で
歯の治療してもらっていた。

 今日は気分も最高だし歌いまくるぞと全員で乾杯をして歌が始まった。

 いつもは静かな人達だが、お酒が入ると人が変わった様に陽気になって
盛り上がる。こう言うのって好きだな。
 ほろ酔いで次々と、いろんな女の人とジルバやチークダンスや、
いろんな踊りを楽しんだ。
 また他のテーブルにいって陽気に話した。好子さんが北島に向かって
PTAの時に、あんなに堅物の様に見えたのに実際は全然違うのね
と言うのだった。 何せ営業マンは相手をその気にさせてナンボ
だからねと言うと会場は大爆笑となった。更に彼女は続けて
「彼は怪人20面相だ。ある時は営業マン、またある時はPTA会長、
またある時はドンファンといろんな顔を持っている。」
「果たして、どれが本当の顔なのかと、おどけて見せた。」
 その話にさっき以上の大爆笑の渦となった。
 特に女性達に、おおいに受けた様だ。
 宴もたけなわになった後、少しづ帰って行った。

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