111話:多摩営業所での歓迎会1

 東京支店の支店長室で、明日から立川の多摩営業所に行ってくれと石井支店長から辞令をもらい、翌日、多摩営業所へ出勤した。

 多摩営業所の田中所長は、たたき上げ二十五年の厳しい事で有名な所長。
 多摩営業所は、東京の多摩地区と、山梨県を担当している。
 早速、会議室で田中所長と面談をして、多摩営業所が都内チームの成績は
良いのだが、山梨県での市場開拓が遅れており山梨県の市場占有率が民力度の半分にすぎないのが最大の問題点であるとの説明があった。

田中所長から北島君の地方での成功例をこちらでも発揮してもらいたいと
言われた。所長から来週の会議までに資料を熟読して意見を聞かせてくれと関連する営業資料の束を渡された。今日は内勤して、この資料を読んで不明な点や質問があったら聞いてくれと言われ会議室で資料を読んだ。

 翌週の営業会議で早速、山梨県の市場開拓をどうしたら良いか意見を聞かせてくれと所長からの発言で話をする事になった。
 まず対策として短期対策と中長期対策分けて話した。

 短期対策としては卸さんとの関係強化が急務です。
 具体的には山梨県、訪問時は毎日二件の卸訪問をする必要があり
卸対策が重要だと言った。

 中長期対策は中心病院である甲斐医科大学、他、大型病院での
情報収集の徹底であります。
 時間がかっかても甲斐大学の先生方の情報をしっかり把握する事が
市場開拓のキーポイントだと語った。
 
 山梨県は、所長が月二回程度、訪問するが、担当者は清水君。
 所長の話では清水君は担当して10年でマンネリ化していると
心配していた。

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