120話:同期の奴が多摩営業所の所長に2
まず最初に、口火を切って北島が鈴木新所長に歌を送った。
その後、鈴木所長が歌う事になったら、尻込みしていたが
仕方なく最近の歌謡曲を歌った。
しかし、お世辞にも、うまいとは言えなかった。
実直な歌い方は、演歌そのもので最近の歌には
似つかわしくない歌い方だった。
踊りはダメの一点張りで最後まで踊らなかった。
翌日から鈴木所長の挨拶のため山梨の基幹病院を訪問する事にした。
甲斐医科大学では東京出身で吉川先生が鈴木所長を知っている様で
挨拶した。先生が、こんな遠い所まで、どうしたの?と言っていた。
鈴木所長が今度、自分が多摩営業所の所長になった事を
照れながら話した。
吉川先生が、すごい、ついに所長ですかスピード出世ですね一番早いんじゃないのと驚いたように言った。彼はまぐれですよと返答していた。
次に多摩の大型A病院をに鈴木新所長の仲良しの桜井先生がいるとの事で同行訪問した。桜井先生がどうしたの、こんな所まで来てと言った。
多摩の所長で転勤したと伝えると良かったねとの反応だった。
鈴木所長を知っているといった二人の先生の彼に対する印象が
大きく違う事に後になって驚かされる事になる。
鈴木所長の担当の挨拶が終わった数日後、スナックで彼の病院での
印象について話を聞いた。彼は多摩の大型病院は東京の中心部の病院と
同じ感じで、やり易そうだと言い。
ただ山梨は、田舎の病院という感じがあって慣れが
必要かなと感じたと言っていた。
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