12話:第1レンタルオフィス建設2(202101-202105)

 ご存知の様に町の過疎の対策で廃校を再利用してインターネットを繋いでレンタル・インターネットオフィス+アパートの施設に作り替えようと考えてるんです。教室を仕切った部屋が、寮の2人部屋のように、パソコンをおける机と椅子と、その向かい側に2段ベッド(普通の2台のベッドにもなる)つまり、アパートとオフィスが一体となった部屋。(間仕切りもつける予定。)海津が協力して欲しいと市役所の山田さんに頼まれて、アイディアを出したんですよと言った。

 あなたの会社も地元の発展のために協力すべきじゃないんですかと言った。すると、あわてて、山川部長が会社に電話をかけ始めた。海津の発言に、山川部長は、そう言うことですかと言い、でも、本当に都会の人が来てくれんですかといった。そんな事とやってみなけりゃわからない、ただ最善の案を出したんですよと言った。

 予算を立てて、都会のネット企業や多くの企業、団体に会い、ニーズがあるかどうかは調査しに行くつもりですと答えた。その後、会社の社員を数人呼び写真を撮って、もっと詳しく、見積もりを立てますと言ってくれた。 少しして、3人の男がやってきてデジタルカメラで、手際よく手分けして写真をとり始めた。話は分かりましたので、池田社長と話して備品代、修繕費用、水回り、風呂、ガス、電気の設備の詳細な見積もりを出しますと言ったので、海津達は、先に帰った。

 その後、山田さんと出張の打ち合わせをして、海津の知っている人脈を使って、会ってくれる会社、団体をリストアップする事を約束した。山田は郵送で資料を送るから後日、海津にチェックしてくれる様に頼んできた。もちろん協力を約束し来週にも面会の約束を取れた先を訪問する事にした。出張先は東京、横浜となった。自宅まで送ってくれる車中で山田さんが海津さんてやり手なんですねと言い、また協力お願いしますと頭を下げた。海津はわかりました、こういう新しいプロジェクトは大好きですから絶対に成功させたいので全面的に協力するといった。

 海津は、自宅に帰り、役場至急の携帯電話で自分の仲の良い友人や同僚、先輩に情報収集のために電話をかけまくった。ベンチャー企業、IT企業、学校のクラブ、裕福な中高年のグループなど20件ほど紹介してもらった。翌日は、朝から紹介先に1件づつ電話をかけた。ベンチャー、IT企業は全社とも興味があるらしく詳細が決まったら資料が欲しいと言われた。その中の一社の宮城マネージャーが、そう言うプロジェクトを望んでいる、IT企業の団体の役員をしているので30部、送って欲しいと言われた。学校の事務は一応、資料は送って下さいと言われた。中高年の富裕層グループは、興味あるけど、資料を見てからと言った。

 夕方に役場の山田さんに伝えると、もう終わったんですか、できるセールマンは、仕事が早いねと驚いていた。早速、来週の月曜日から3泊4日で出張計画をたてますから切符と宿の手配をお願いしますと伝えた。山田がいつ迄ですかと聞くので1時間後に詳細を連絡しますと答えた。ありがとう頼りにしてますと弾んだ声で喜んでいた。計画をたて、海津の予定を5部、印刷して、女房と役場、道の駅の社員に配る様にした。山田さんに一報としてFAXで出張先と訪問先のスケジュールを送った。

 すぐ山田さんから電話が入り「ホテルはどうしますか聞かれたので駅前の安いビジネスホテルかまわないし、ツインでもシングルでも経費節減で行きましょうと言い、少し駅から離れた所でも駅前に迎えに着てくれるホテルならかまわないと言った」「山田さんが恩着きるよ、またどっかでおごらせてくれよと笑っていた」「そこで、これから激務が始まるんだから体調崩さないようにしておいてと伝えた」「はい、わかりましたとおどけていったのでお互いに笑って電話を切った」

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