4話:移住へ開始2(201901-201908) 


 その晩に、隣の吉田さんのおじいちゃんが突然訪ねてきて、ねぎ、大根をもってきてくれた。また休みの時に子供さんも連れて遊びに来て下さいねと笑いながら言ってくれた。そこで海津一家はお礼を言った。小さいのにきちんと挨拶できるんだねと子供達に言ってくれた。その時、海津一郎がもし何かあったら、すぐ連絡下さい。出来るだけ協力しますからと言った。おじいさんは頼もしいお隣さんが来てくれてうれしいよと言ってくれた。翌日、役所の山田公夫さんから電話で移住後、その後、問題ないか連絡してきた。そこで移住の優遇措置で子供3人以上の場合、保育園・給食料と医療費が無料になるのを確認して、保育園に入園させることを決めた。お暇な時にお伺いしたいので、空いてる時間を聞いてきた、明晩の夜6時なら大丈夫と伝えて会うことにした。翌日も、海津は子供達を送り出して運転手の仕事に出かけた。特に問題なく仕事を終え帰宅。奥さんが子供達を風呂に入れ終わった頃、役場の山田さんが手土産持参で訪ねてきた。

 話を聞くと、この地区に昨年、道の駅を開設して特産物を販売したのだが3ヶ月を過ぎる頃から、お客さんの数の減少とと共に売上金額も減ってきたというのだ。いろいろ対策を考えて実行したのがうまくいかなくて苦戦している様だ。そこで敏腕セールスマンだった海津さんに良いアイディアを出してくれるように頼みに来たと言い、運転手の仕事の合間に活動して欲しいと言ってきた。火、木、土曜に道の駅へ行き、販売促進のアイディアを考え、販売の指導をして欲しいと言われた。道の駅の売上が上がれば給料5万円、奥さんも協力してくれるなら夫婦で10万円、売上増加次第では給料アップも考えるという条件。海津は喜んで、協力をしますと伝えた。山田さんが道の駅の現状と問題点を書いた資料を持参したので読んで欲しいと渡された。

1週間後に、また訪問して良いですかと言うので了解した。夕食後、海津は奥さんに道の駅の話をしたところ協力してあげたらと言われ、夫婦で月10万円なら助かるわと、奥さんが喜んでいた。一週間後の晩に、山田さんが来て海津が販売促進方法について、実演販売みたいに、話しながらその商品のサンプルを自由に試食させると売上増につながること。また、米は炊きあげた物をサンプルとして置くこと、出来るだけ多くの商品を試食してもらう様にすべきだと言った。また商品によっては工夫した食べ方、料理方法などを具体的に提案するんですと言った。山田さんから奥さんも女性目線で見て改善案を出して欲しいと言われた。そこで、奥さんも一緒に道の駅の販売促進のため働く事を了解した。

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