2話:山陰の海辺の市へ移住決断

(201803-201901)年、月
 新人の海津一朗に、営業所の新車販売コンテスト・トップで、追い抜かれ、今まで、海津一郎は営業所のトップ報奨金で、旅行や大きな買い物をしていたので、それがなくなり生活費、以外の余力がなくなった。

 ある日の夕飯の時、海津は、奥さんに田舎で、ゆったりと暮らさないかと切り出した。それに対し奥さんは心配そうに本当にやっていけるのと言うのだった。奥さんは両親に聞いてみようと数日後、実家へ行った。そして、その話を切り出すと、お父さんは、そう言う考えも一つの選択肢だと言い、都会は物価が高いし忙しい生活だ。その点、田舎は生活費も安く、過疎化、高齢化で大変だから歓迎されるし良いかもしれないと言った。まだ若いから、駄目だったら戻ってくれば良いんだと話してくれた。彼女のお母さんも若い人や子供が少ない所では大事にされるから良いかもねしれないねと言った。これを聞いて奥さんは、移住する決心がついた。

 翌月、あの海辺の過疎の市に出かけた。農家民宿のご主人に移住件を話すと喜んでくれ、すぐに役場の移住係の人に関係書類をもらっておくと言ってくれた。翌日、役場の移住課の山田さんが関係書類持って来てくれ、民宿の食堂で話を聞くと子供の保育料と医療費の補助があり希望すれば村営住宅を安く借りられるという。子供さんが3人以上は、子供の保育料と医療費は全額を市が負担してくれると教えてくれた。

 移住してからの仕事は、市役所、ご主人1人位、雇えるだろうというのだ。現在、運転手を募集してる様だ。定期的にスーパーや病院へ老人を送り迎えしてくれたら助かると言い、週3回、10人乗りワゴンの運転手をやれば10万円/月の給料が出ると言った。また奥さんが老人介護施設で正規職員で働ければ15万円/月、それだけ稼げれば、ここでは十分暮らしていけると言った。更に5人以上の大家族なら万円移住支度金まで出るというのには驚いた。それを聞いていた、一朗の奥さんは皆が喜んでくれるなら移住計画を進めてみましょうと告げた。


 市役所の山田さんが、奥さんに、宜しくお願いしますと頭を下げた。農家民宿の主人は私が仲介役になるから、何かあったら、気軽に電話してくれと言った。この周辺は、最近、高速インターネットも使えるようになり、一段と便利になったそうだ。そのため海津一郎は、今年12月のボーナスをもらって、来春から移住という計画を実行する事にした。

 奥さんが実家で両親に話した所、喜んでくれ挑戦したら良いと、応援してくれた。その年も暮れて、2019年の新春を迎えた。初詣で、今年の移住計画がうまくいきます様にと海津夫婦は願った。

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