15話:工事費用とパンフ作り1(202106-202107)

 

 その晩に山田さんから明日、役場で廃校の中学校の改修工事費用の計算をしたいので時間を空けといてくれと言われ、夜9時半に迎え行くというので了解した。ノートパソコンを持参で10時から計算を始めた。オフィス代10万円、アパート代16万円で合計26万千円、廃校の中学校二階建てで24教室あるのが20教室を使うとして月間520万円、年間6240万円の収入となる。20部屋、1部屋、6人として二段ベッドが60、オフィス机120が必要となる。改修費500万円、トイレ水飲場100万円、風呂100万円、光回線の引込費用50万円、修繕費500万円と二段ベッド(60個)120万円、机と椅子で(120個)120万円、間仕切り100万円、エアコン代400万円、ガスコンロ10万円で合計2000万円の初期費用であり3.5ヶ月で回収できる。

 食事は必要があれば業者に3食とも配達してもらう。管理人が常時2人必要となる。これで十分やっていけると言う事になった。幸運な事に地元に家具工場があるのでほぼ原価で2段ベッドとオフィス机、間仕切りが手に入る。数日後、建築業者から塗装と修理必要箇所の写真とトイレの改修と風呂に箇所設置で200万円の見積書が届いた。池田社長から、追伸で材料費だけで手間賃なしの料金と書いてあったのには笑った。

 工事予定期間は5週間と書いてあった。そこにも、但し書きがあり、暇なシーズン全力で工事に当たった場合と書いてあった。実にユーモアのわかる池田社長に海津は感謝した。翌日から詳細のパンフレット作り始め、現状の中学の写真と教室の写真を撮り、教室の縦、横、高さを計測した。翌日、早速、その作業を終えて、横浜のベンチャ企業の宮城社長に電話してメールで現状の写真送るので、教室の広さから簡易なオフィスデスクと2段ベッドをいれた所をCADで図面にしてにして欲しいとお願いした。宮城さんが、随分強引だねといったが、すぐ見取り図を送ってくれた。
 現状の写真と見取り図と値段表。1教室を間仕切って2つの部屋にして6人用事務所。オフィスと10、アパート16の合計26万円/月、現状の教室の写真と完成予想見取り図と値段表をつけたものを120部、コピーして要望のあった所に送った。入居希望の欄には(体験して問題なければ入居希望)(入居希望)のどちらかに丸をつけて、役場のHPに会社の名前、住所、代表者名、人数を書いてくれるように案内した。翌週から連絡が入り始めた。体験してから入居希望が多く、水曜日までに10団体から連絡があった。その後週末までに累計で20団体から入居希望があった。単に入居希望が2団体で残りの18団体は体験してから判断であった。


 翌々週の火曜日の全体会議でレンタルオフィスの話をするので山田さんと海津も同席する事にした。その会議で出張した時のベンチャー企業の反応などを聞かれ、概ね好意的だったことや、試してみたいという反応が多い事に驚いたと説明した。市長は挑戦して見る価値は十分にあると思うと話し発注することが正式に決まった。建築会社に連絡した所、すぐに手配しますとの返事。7月初めから開始して4-5週間で完成予定。必要な二段ベッドとオフィス机と椅子、テーブルなども地元の工場に注文した。7月中旬には発送可能との連絡が入り、8月お盆前には完成するめどがついた。

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