摩周湖の霧
摩周湖の霧
摩周湖の霧は、太平洋三陸沖で暖かい黒潮と冷たい親潮がぶつかって、
生まれます。
南風に乗って北上し、沿岸の街や牧草地、釧路湿原などを飲み込みながら、
500km離れた摩周湖に到達します。
海から上陸寸前に見せる絹の羽衣のような霧頂(むちょう)。
その姿は、川や谷筋を身をくねらせながら上る龍のようです。
大地をカーペットのように埋め尽くす霧の海。
通常、海霧は上陸すると、やがて消えるが、国内最大の釧路湿原から
水分の供給を受けるため、内陸深くまで入り込める。
海流や、大気の温度、風の強さ、それに釧路湿原の湿度、
いくつもの自然の偶然が重なった時にだけ起きる"神秘の霧"。
摩周湖の外輪山より高いところまで上昇すると、そこから堰を切ったように
海霧の第一陣が摩周湖斜面を流れ落ちる。
これが、摩周湖の滝霧です。
これは、3月11日の東日本大震災の犠牲者の御霊が、海霧になり、
北上、北海道に上陸し、釧路湿原を経て摩周湖に漂い、上昇し、やがて、
急降下する幻の滝霧のように思えてならない。一部、抜粋しています。
多くの東北大震災の犠牲者の御霊に合掌!
布施明さんが、「霧の摩周湖」を歌う時に、
常にこの気持ちを、こめて歌っているようです。
釧路港の海霧
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