第15話-2:ヤクザの都落ち-2
寒くなってきたある日、彼が、たまには、
兄ちゃん飲みにでも行かないかと言い出した。
クリスマスでもあるから、近くの町まで、
彼のアメ車で行く事にした。
そして地元のバーでメリークリスマスの
乾杯をして飲み始めた。
そのうちにカラオケを歌い始めた。彼は、
柄に似合わずプレスリーを歌ったのである。
これには、驚かされ、監獄ロックから始まり、
数曲プレスリーの曲を歌ったのである。
私はサイモンとガーファンクルをの歌を歌った。
すると、彼が、兄ちゃん、良い曲知ってるねと、
言ってきたのであった。
そこで、その兄ちゃんは、やめろと言い、
北島さんと呼んでくれと頼んだ。
酔ってないのうちは、北島さんと呼んだが、
酔いが回ってくると、また兄ちゃん
と呼び始めたのであった、
そして彼が、歌ってる時に、他の酔っ払いが、
ふらついて、ぶつかってきたのである。
最初、興奮して胸ぐらを摑みそうになったが、
おっちゃん気をつけろよなといって、
ふらついた身体をしっかり押さえたのであった。
その酔っ払いは、びっくりした形相で、
すぐ、その場を立ち去った。
そして不思議な事に、店に来てる女の子をナンパ
するでもなく、静かに飲んでいたのであった。
そこで、いろんな話を聞く事ができた。
若い頃さんざん馬鹿して、喧嘩して女を泣かしたり、
取り合ったり、悪い事はほとんどやり尽くした。
でも俺は、この世界にゃ向かない事が、
良くわかったんだと話していた。
本当にワルになれない自分がいるんだよと。
だから、最後の、ここ一番という所で、
情けをかけちゃうんだ。
でも、そう言う半端者は、この世界じゃ
生きていけないのさ、だから追っ手が、
俺をを捜し回っているんだとの事であった。
何か、わかるような、わかんないような話で
あったが、妙に親近感の持てる男だと
思えるのが、おかしかった。
帰ろうというとそうしようと言う事で、代行を頼んだ。
かなり酔いが回ったので、勘定済ませて
帰ろうとした時、彼が俺が誘ったんだから俺が払うよ、
兄ちゃんに払わせたら、お天道様に
笑われるといいだしたのであった。
それじゃ頼むと言い、外で待つ事にした。
待つ間に、代行を呼ぶ事にしたのである。
少ししたら、彼が、支払いを済ませて出てきてた。
その後、代行の車がやって入ってきた。
そして代行の若者が、こんな大きなアメ車、
はじめてだと、喜んでいた。
コラムシフトのオートマチックすげーなと驚いていた。
彼が、良い車だろうと誇らしげに、
色々と車の事を話していた。
年が明けて、翌年の一月の中旬の寒い朝、
その事件が起こったのであった。
やくざあがりの彼が急に姿をくらましたのである。
彼の外車と共に、煙の様に、消えてしまった
のであった。
その事件は、やっぱりなー程度で済んだ。
ところが、月末に、ガソリンスタンドや、
飲み屋から、彼のツケの分の取り立ての電話が
かかってきたのであった。
飲み屋が、二ケ月分で二万円、ガソリンスタンドが、
一ヶ月分で一万円、合計三万円の請求であった。
工場長に相談して、彼が1月、中旬退職だから、
半月分の給料から、その分を払い解決できた。
こんな、小説になりそうな事が、実際に起こるとは、
夢にも思わない北島であった。
兄ちゃん飲みにでも行かないかと言い出した。
クリスマスでもあるから、近くの町まで、
彼のアメ車で行く事にした。
そして地元のバーでメリークリスマスの
乾杯をして飲み始めた。
そのうちにカラオケを歌い始めた。彼は、
柄に似合わずプレスリーを歌ったのである。
これには、驚かされ、監獄ロックから始まり、
数曲プレスリーの曲を歌ったのである。
私はサイモンとガーファンクルをの歌を歌った。
すると、彼が、兄ちゃん、良い曲知ってるねと、
言ってきたのであった。
そこで、その兄ちゃんは、やめろと言い、
北島さんと呼んでくれと頼んだ。
酔ってないのうちは、北島さんと呼んだが、
酔いが回ってくると、また兄ちゃん
と呼び始めたのであった、
そして彼が、歌ってる時に、他の酔っ払いが、
ふらついて、ぶつかってきたのである。
最初、興奮して胸ぐらを摑みそうになったが、
おっちゃん気をつけろよなといって、
ふらついた身体をしっかり押さえたのであった。
その酔っ払いは、びっくりした形相で、
すぐ、その場を立ち去った。
そして不思議な事に、店に来てる女の子をナンパ
するでもなく、静かに飲んでいたのであった。
そこで、いろんな話を聞く事ができた。
若い頃さんざん馬鹿して、喧嘩して女を泣かしたり、
取り合ったり、悪い事はほとんどやり尽くした。
でも俺は、この世界にゃ向かない事が、
良くわかったんだと話していた。
本当にワルになれない自分がいるんだよと。
だから、最後の、ここ一番という所で、
情けをかけちゃうんだ。
でも、そう言う半端者は、この世界じゃ
生きていけないのさ、だから追っ手が、
俺をを捜し回っているんだとの事であった。
何か、わかるような、わかんないような話で
あったが、妙に親近感の持てる男だと
思えるのが、おかしかった。
帰ろうというとそうしようと言う事で、代行を頼んだ。
かなり酔いが回ったので、勘定済ませて
帰ろうとした時、彼が俺が誘ったんだから俺が払うよ、
兄ちゃんに払わせたら、お天道様に
笑われるといいだしたのであった。
それじゃ頼むと言い、外で待つ事にした。
待つ間に、代行を呼ぶ事にしたのである。
少ししたら、彼が、支払いを済ませて出てきてた。
その後、代行の車がやって入ってきた。
そして代行の若者が、こんな大きなアメ車、
はじめてだと、喜んでいた。
コラムシフトのオートマチックすげーなと驚いていた。
彼が、良い車だろうと誇らしげに、
色々と車の事を話していた。
年が明けて、翌年の一月の中旬の寒い朝、
その事件が起こったのであった。
やくざあがりの彼が急に姿をくらましたのである。
彼の外車と共に、煙の様に、消えてしまった
のであった。
その事件は、やっぱりなー程度で済んだ。
ところが、月末に、ガソリンスタンドや、
飲み屋から、彼のツケの分の取り立ての電話が
かかってきたのであった。
飲み屋が、二ケ月分で二万円、ガソリンスタンドが、
一ヶ月分で一万円、合計三万円の請求であった。
工場長に相談して、彼が1月、中旬退職だから、
半月分の給料から、その分を払い解決できた。
こんな、小説になりそうな事が、実際に起こるとは、
夢にも思わない北島であった。
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