58話:長野県松本市への転勤1
新潟から長野県松本市への転勤の社命が出てから担当交代の方法
について具体的な検討を始めた。
その結果、県境に近い十日町で夕方の仕事を終えて、その日のうちに
長野県飯山市へ入り宿泊し翌朝、長野経由で松本へ移動して
担当交代をする事にした。
若いからできる事で仕事を終えての移動は強行軍だ。
四月初旬に担当交代が始まり走行距離一万キロを超える月が増えてきた。 長野県は、一年先輩の南信担当の吉川君と、三年後輩の北信地区
担当の清水君と北島の三人。
長野県での北島の担当地区は松本市を中心に上田、佐久と山間部を担当。
最初、長野の冬は新潟に似ており安心した。しかし、
いくつか違う点もあった。新潟では地下水をくみ上げて融雪パイプを通して流していたが、
長野県内ではそれは見られなかった。多分、気温が低くて、凍ってしまうのだろうと推測できた。
長野では旨いそば屋が多くリンゴをはじめ、ぶどう、もも、なし、
など果物がおいしかった。
それに高原や湖、観光地も多く温泉もあり非常に良かった。
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