105話:松本の家の売却完了2
転勤も決まり家も売れて心配ごとをかかえずに、すっきりとした気持ち
で転勤できると喜んだ。
早速、翌日、銀行から多額の入金があったと連絡があった。
これで家の売却の件は無事完了。
松本赴任の八年目は毎年、伸び率10%以上で
当初の売上がついに倍増した。
いままで過去にない大記録だった。
この記録を一番喜んでくれたのが入社時に大阪本社で面接した社長だ。
なんと直接、松本営業所に電話をし北島に、おめでとうと言ってくれた。
そして社長のポケットマネーで松本営業所の全員を4泊6日ハワイ旅行
へ招待すると言った。
まさに今までの松本での営業活動が花開いた瞬間だった。
新入の時、横浜で所長がポケットマネーでホノルルで祝賀会を開いた
のを思い出した。それと同じ事を北島は企画した。
この時もホノルルのレストランで祝賀会の時、事務の女の子も含め
営業所全員で乾杯をして喜びを分かちあった。
こんな素晴らしい経験を二度もできて北島は運命という神様に
祈らずにはいられなかった。
この年、業績も認められ社内等級があがり最年少で副部長となった。
更に、この年の臨時ボーナス二百万円、特別報奨金百万円と
通常ボーナス百五十万円、給料六百万円、出張+外勤手当が百五十万円、
合計一千二百万円となり全国の営業所長の最高額。
長野に来て八年もちろん頑張って大学病院を中心に人脈や仲間作りを
して中信大学メディカルパソコン研究会も立ち上げた。
これら全て順調に動いたおかげで達成できた記録。
所員には厳しい注文をつけた時もあり、衝突もあったが、
最終的には所員一丸となってなしえた記録だ。
北島はこの出来事を一生の誇りとして決して忘れる事はないだろう。
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